DNA のヌクレオチドを構成する塩基は4種類であるが, 遺伝情報が指定するアミノ酸は
( ア )種類である。連続した3個の塩基(トリプレット)が1つのアミノ酸を指定すると考
えれば,4種類の塩基によってつくられるトリプレットは( イ) 種類となり、 アミノ酸の
種類に十分対応できる。DNAの塩基配列はMRNA に転写されるが, DNA のトリプレット
に対応する MRNA の連続した3個の塩基を特にコドン(遺伝暗号)という。
遺伝暗号の解読の研究には, 大腸菌の細胞破砕液が用いられた。その破砕液は, タンパク質
合成に必要な構造体や物質を含む。 これにアミノ酸や ATPなどを補給し, mRNA を添加す
るとペプチド(アミノ酸がつながってできた分子)が合成される。 そこで, この反応系に人工
的に合成した3種類の ㎡RNAを添加する実験を行った。
【実験】
実験1:アデニン (A) . グアニン (G)の塩基配列が繰り返される mRNA を添加すると、
アルギニンとグルタミン酸の2種類のアミノ酸が交互につながったペプチドが合成さ
れた。
実験2:アデニン·ウラシル (U)の塩基配列が繰り返される MRNA を添加すると,イソ
ロイシンとチロシンの2種類のアミノ酸が交互につながったペプチドが合成された。
実験3:アデニンウラシル·アデニン· グアニンの塩基配列が繰り返される MRNA を添
加すると, イソロイシン· アスパラギン酸 アルギニンという順序で結合した3個の
アミノ酸からなるペプチドが合成され,これより長いペプチドは生じなかった。これ
は 塩基配列の途中に終止コドンと呼ばれるUAG が現れ, アミノ酸を指定しないこ
とによる。ただし. mRNAの塩基の読み取りは, 左から右へ進むものとする。