秋田県にある玉川温泉は、97℃の温泉が毎分8400L も噴出しており、1ヶ所からの湧出量では日本一で
ある。この温泉は pH1.2 と強酸性のため、温泉が流れ込む玉川を酸性に変えてしまい、飲み水や農業用水な
どには使用できず、 河川工作物が酸化されるなどの被害も生じ、流れ着く田沢湖では幻の魚「クニマス」も
姿を消してしまったため、 「玉川毒水」ともいわれていた。
このため 1972年、野積みの石灰石に酸性水を散水する簡易石灰石中和法を開始、 そして1989年10月、
粒状の石灰石が大量に詰まった中和反応槽に温泉水を流入させて中和する中和処理施設の運転を開始した。
これによって pH1.3 だった水を3.5以上にして川へ放流できるようになった。 この施設の効果は大きく、
田沢湖は処理前の pH4.7 に対して2008年度には 5.2まで改善された。 目標値 6.0には到達していないもの
の、水面から魚影が確認できるまでになった。しかし、 田沢湖は湖が深く貯水量も多いため、 湖水全体に
効果を波及させるにはこれからも相当な時間がかかるといわれている。 以下の各問いに答えよ。