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私は昔から人付き合いが苦手だった。 |友達なんてちゃんとできたことも無かった。 そんなとき、私に話しかけてくれたのはこころだった。 「ゆりー?」 そんな風に私の名前をいつだって呼んでくれた。 こころの友達の多さにはびっくりするとともに、 少しの |嫉妬の気持ちがあったのだと思う。 でも、こころと仲良くなったことで友達は増えた。 初めて男の子と話せたのもその時だった。 ?「えーと…..ゆり...だっけ?」 ゆり「あ、はい、 ゆりです...」 はやと「俺、はやと。 よろしく!」 ゆり 「よろしくお願いします...」 はやと 「そんなビビんなって笑」 ゆり 「男子と話すの、 全然経験なくて…..」 はやと 「なるほど! じゃあ、 俺で練習しよ」 ゆり「あ、ありがとうこざいます...」 はやと 「まず!! その敬語、 禁止!」 ゆり「え!?あ、 分かりました...」 はやと 「じゃなくて?」 ゆり 「わ、わかった」 はやと 「そうそう! 偉い! 笑」 | こころ 「ゆりー? あ、 はやとも!」 はやと 「あ、こころ!よー!」 ゆり 「こころちゃん!」 こころ 「ゆりが男子と話してるなんて珍し一笑」 はやと「今男子と話す練習してたんよ笑」 こころ「なるほどね!」 はやと 「なあ、こころ? ゆりって、 可愛いな…」 「ゆり 「え!?」
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こころ「あ、わかってくれた?笑 めっちゃ可愛いでしょ! ゆりは私の自慢の友達!」 はやと 「正直、 可愛すぎてびっくりした」 ゆり「あ、ありがとうございます... じゃなくて、 ありがとう!」 こころ 「はやと、 ゆりにベタ惚れじゃん笑」 はやと「う、うるせえ...」 こころ 「あ、私邪魔か! 笑 お2人でお話をお楽しみください! 笑」 はやと「ちょ、あ!こころー!!」 ゆり「こころちゃん、 行っちゃいましたね...」 はやと「俺は別にゆりと二人きりでいい。 なんなら、 二人きりがいい」 ゆり「あ、私、その... 緊張して上手く話せないかも...」 はやと 「いいよ笑 俺とこれからいっぱい話そうぜ!」 ゆり 「うん! ありがとう!」 あの時、とても楽しかった。 正直、かっこいいと有名だったはやとと話せたのが楽し くて仕方なかった。 はやと 「ゆりー!」 ゆり「あ、はやと!」 はやと 「ペアワーク、 一緒にやろー」 「ゆり 「うん!」 気づいたら、 はやとの事が好きになっていた。 私も青春楽しむ権利があるんだ。 そんな気がしていた。
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そして、 ある日はやとに言われた。 はやと「なぁ、ゆり。 俺、 ゆりのこと好き。」 びっくりした。 好きな人から告白されるなんて。 はやと「もしよければ... 付き合ってください」 ゆり「私もはやとのこと好き。 よろしくお願いします!」 はやと「まじで!?やった!」 今日からはやとが恋人 ... 人見知りだった私が変われて、 好きな人と結ばれた。 それは全てこころのおかげだった。 でも、あの日からこころは変わった。
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こころ 「ねぇ! ゆり!! はやとと付き合ったの!?」 ゆり 「あ、うん!」 こころ「ふーん。 おめでと! ゆりなんかはやとに似合わないでしょ笑」 ゆり 「え...?」 こころ「あ、ううん! いい意味で!笑」 ゆり「そ、そっか!」 いい意味で... ? その「いい意味」 がよくわからない。 明らかな悪口。 いつものこころはそんなこと言わない。 きっと「ゆりおめでとー! お幸せに!」 とか言ってくれるのだと思っていた。 私が気にしすぎか...?
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はやと 「ゆりー?帰ろ!」 ゆり 「うん! 今帰る支度してるからちょっと待って!」 はやと「りょうかーい!」 そこから先が問題だった。 私が聞いていないところで... こころ「はやと?」 はやと「あ、なんだ。 こころか。」 こころ 「ゆり、さっき先生に呼ばれてたよ? だから今日一緒には帰れないと思う。」 はやと 「そうなんだ。 楽しみにしてたのになー」 こころ「だからさ! 私と一緒に帰ろ!」 はやと 「嫌だよ。 ゆり以外嫌。」 こころ「えー 別にいいじゃん。 ゆりの好きな物とか教えるから!」 はやと「うーん... それならいいけど」 こころ 「やった! よし、 帰ろ!」 ゆり「はやとー?」 あれ、はやとがいない。 一緒に帰るって約束したのに。 そう気づいたときには遅かった。 下駄箱にはやとの上履きがあった。 あ、帰っちゃったのか。 待たせちゃったからかな、 帰って連絡してごめんって言おう。
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その時はそう思えていた。 でも、帰り道。 こころとはやとが並んで帰っているのを見てしまって。 順調だと思っていた。 怖くなって、 追いかけることもし なかった。 (はやと&ゆりのライン) ゆり 「ごめん! 遅くなっちゃったから先帰っちゃったんだよね!」 はやと 「え?こころが、 ゆりは先生に呼ばれて、 今日一緒に帰れなくなったって言ってたから帰っただけ だよ?違うの?」 ゆり 「え、そんな話知らない。 それに、今日こころと一緒に帰ってたよね? 私のこと好きじゃなくなっちゃった…?」 はやと「違う!! こころがゆりの好きな物とか教えるか ら一緒に帰ろって言うから...!」 ゆり「あ、そうなんだ! ごめん、 勘違いしてた!」 はやと 「俺こそごめん! 勘違いさせるようなことした 俺が好きなのはゆりだけだよ」 ゆり「もぉー!笑 ありがと!」 はやと「照れてる一笑」 ゆり 「そんなことわざわざ言わなくていーい! 笑」 はやと 「そんなとこも可愛くて好きだよ笑」 ゆり 「ありがと! 笑」 なんで、 こころはそんな嘘を...? こころはそんな子じゃないってわかってるけど。 信じられなくなってきた。
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(次の日の朝) こころ 「ゆり! おはよ!」 ゆり「あ、こころ。 おはよ!」 こころ「どうしたの? なんかあった?」 ゆり 「ううん! なんでもない!」 こころ「そういえば... 昨日はやとが〜」 はやとの話... ? 今までしてなかったよね...? 私とはやとが付き合い始めてから、明らかにはやとと こころの距離が近くなっている。 いや、一方的にこころから近づいている。 こころ 「ゆり、聞いてる?」 ゆり「あ、うん!ごめん! ぼーっとしてた!」 こころ 「はやとが、 『ゆりはもう飽きた』 って」 ゆり「え...?」 昨日はそんな感じしなかった。 はやとがそんなことをこころに言うのか...? こころは…私とはやとの仲を裂こうとしているんだ。 直感的にそう思った。 それからこころとは話さなくなった。
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昔そんなことがあったから。 またこころがまなやゆうとに対してそんなことをやって いることを知った。 ゆり「またか...」 私はそう呟いた。
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