敬語 参る奉る
(大鏡·雑々物語)
いり
ご属天皇の仁政
んたん
K型の弁をば、おほかたの世にとりても、やむごとなきものに思し召し
たりし中にも、鷹のかたざまには、いみじう興ぜさせ給ひしなり。日々に
(競潟天皇は)たいそう気に入っていらっしゃった
野の方面
政を勤め給ひて、馬をいづこにぞや立て給うて、こと果つるままにこそ、
職務が経わるとすぐに
中宙へはいませしか。官のつかさの弁の曹司の壁には、その殿の鷹のもの
鷹のふん
ママ し
D ~
* かた の
はいまだ付きてはベらむ。久世の鳥、交野の鳥の味ひ、まゐり知りたりき。
Om
ふたところ
「かたへはそらごとをのたまふぞ。こころみ奉らむ」とて、みそかに二所の
こっそりと
D
島をつくりまぜて、しるしをつけて、人のまゐりたりければ、いささかと
り違へず、「これは久世の、これは交野のなり」とこそまゐり知りたりけれ。
たかがひ
かかれば、「ひたぶるの魔飼にてさぶらふ者の、殿上にさぶらふこそ見ぐ
てんじやう
S
す
るしけれ」と、延喜に奏し申す人のおはしければ、「公事をおろそかにし、。
狩をのみせばこそは罪はあらめ。一度政をもかかで、公事をよろづ勤めて
いいかげんに
罪はあるだろうが
欠かさないで
後に、ともかくもあらむは、なんでふことかあらむ」とこそ仰せられけれ。
どうして差し支えがあるだろうか
*公忠…源公忠。弁は官職の右大弁のこと
中山,久世、交野…狩り場として知られる。
*延喜…醍醐天皇。