「私」と妹のうみかは逆上がりの練習をしている。)
あと少しできれいな円が描けそうだった。
「惜しいっ!」
① おどろ
思わず声が出た。 うみか自身、驚いた顔をしていた。
「まだ、練習してもいい?」
「このやり方で、明日からもやってみなよ。今日はもう遅いよ」
家に帰ると、もう七時を回っていて、私たちは、おじいちゃんとお母
さんに叱られた。お父さんがまだ帰ってきてなくて、よかった。
「明日も練習、一緒に来てくれる?」
うみかとひさしぶりにお風呂に一緒に入った。鉄棒を摑みすぎたせいで感覚がおかしいのか、
うみかが何度も手をグーとパーに動かしている。
「いいよ」と私は答えた。
誰かが何かできるようになる瞬間に立ち会うのが、こんなに楽しいとは思わなかった。
(辻村深月「1992年の秋空」より)
① 「驚いた顔」とあるが、うみかは何に驚いているのか。一つ選びなさい。
ア 急に大きな声を出されたこと。
もう少しで逆上がりができそうになったこと。
成功しそうだった逆上がりが失敗に終わったこと。
ウ姉が自分をほめてくれたこと。 エ
(②) 記述 「お父さんがまだ帰ってきてなくて、よかった」とあるが、「私」がそう考えた理由を説明
した次の文の に入る言葉を、十五字以内で書きなさい。
●お父さんが帰ってきていたら、
と思ったから。
ヒント 直前の文に注目しよう。
N
さい
しゅんかん
おそ
つじむら みづき