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現代文 高校生

教えてください!!

[三)次の文章を読んで、あとの問いに答えよ。[50点] 下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時は息をするのさえ忘れていた。旧記の記者の語を借りれば、「頭身 の毛も太る」ように感じたのである。すると、老婆は、松の木切れを、床板の間に挿して、それから、今まで眺めていた死骸 の首に両手をかけると、ちょうど、猿の親が猿の子のしらみを取るように、その長い髪の毛を一本ずつ抜き始めた。髪は手に 従って抜けるらしい。 その髪の毛が、一本ずつ抜けるのに従って、下人の心からは、恐怖が少しずつ消えていった。そうして、それと同時に、可 の老婆に対する激しい憎悪が、少しずつ動いてきた。 いや、この老婆に対すると言っては、語弊があるかもしれない。む しろ、あらゆる悪に対する反感が、一分ごとに強さを増してきたのである。このとき、誰かがこの下人に、さっき門の下でこ の男が考えていた、飢え死にをするか盗人になるかという問題を、改めて持ち出したら、おそらく下人は、なんの未練もなく、 飢え死にを選んだことであろう。それほど、この男の悪を憎む心は、老婆の床に挿した松の木切れのように、勢いよく燃え上 がり出していたのである。 下人には、もちろん、なぜ老婆が死人の髪の毛を抜くかわからなかった。したがって、合理的には、それを善悪のいずれに 片づけてよいか知らなかった。 しかし下人にとっては、この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くということが、一 それだけですでに許すべからざる悪であった。もちろん、下人は、さっきまで、自分が、盗人になる気でいたことなぞは、と うに忘れているのである。

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現代文 高校生

答え合わせをしたいので答えをお願いします!

2 次の文章を読んで、各問いに答えなさい。 それから、何分かの後である。羅生門の楼の上へ出る、幅の広いはしごの中段に、一人の男が、猫の ように身を縮めて、息をA ながら、上の様子をうかがっていた。楼の上から差す火の光が、かすかに、 その男の右のほおをぬらしている。短いひげの中に、赤くうみを持ったにきびのあるほおである。下人 は、初めから、この上にいる者は、死人ばかりだと高をくくっていた。それが、はしごを二、三段上っ てみると、上ではだれか火をとぼして、しかもその火をそこここと、動かしているらしい。これは、そ の濁った、黄色い光が、隅々にくもの巣をかけた天井裏に、揺れながら映ったので、すぐにのそれと知れ たのである。この雨の夜に、この羅生門の上で、火をともしているからは、どうせただの者ではない。 下人は、のやもりのように足音を盗んで、やっと急なはしごを、いちばん上の段まで這うようにして上 り詰めた。そうして体をできるだけ、平らにしながら、首をできるだけ、前へ出して、恐る恐る、®楼の 内をのぞいてみた。 見ると、楼の内には、うわさに聞いたとおり、幾つかの死骸が、 範囲が、思ったより狭いので、数は幾つとも分からない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中 に裸の死骸と、着物を着た死骸とがあるということである。もちろん、中には女も男も混じっているら しい。そうして、その死骸は皆、それが、かつて、生きていた人間だという事実さえ疑われるほど、土 をこねて造った人形のように、ロを開いたり手を伸ばしたりして、ごろごろ床の上に転がっていた。 しがい Bに捨ててあるが、火の光の及ぶ (芥川龍之介「羅生門」より) 問1 空欄 A に入る語句として最も適当なものをア~オの中から一つ選び、記号で答えなさい。 ア 転がし イ 回し ウ 生かし 殺し オ 通し エ 問2 下線部の「それ」とあるが、どのようなことを指していますか。最も適切なものをア~オの中か ら一つ選び、記号で答えなさい。 ア 下人が楼の上に登ったこと。 イ 下人が楼の上の様子をうかがったこと。 ウ 楼の上で誰かが火をとぼし、動かしていること。 ェ 楼の上で夜中に火をとぼしているからにはただ者ではないこと。 オ 楼の上は死骸がたくさんあること。

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