計的な推測
10
10
15
例1
ある種子の発芽率は従来 60% であったが, 発芽しやすいよう
品種改良した。品種改良した種子から無作為に 150 個抽出して
種をまいたところ 102 個が発芽した。品種改良によって発芽率
が上がったと判断してよいか。有意水準5% で検定してみよ
う。品種改良した種子の発芽率を とする。 発芽率が上がっ
たならばp>0.6である。ここで, p≧0.6 を前提として「発芽
率は上がっていない」, すなわち = 0.6 という仮説を立てる。
仮説が正しいとするとき 150個のうち発芽した種子の個数 X
は二項分布 B(150, 0.6) に従う。 Xの期待値mと標準偏差の
m=150×0.6=90,√150×0.6×(1-0.6)=6
15
は
よって, z= X-90
Z=
6
は近似的に標準正規分布 N (0,1)に従う。
% の棄却域は
正規分布表からP (0≦Z≦1.64) ≒ 0.45 であるから,有意水準5
Z≥1.64
102-90
X=102 のとき Z=
=2であり,この値は棄却域に入
6
るから,仮説は棄却できる。 すなわち, 品種改良によって発芽
率が上がったと判断してよい。
終