基本例題 5 鉛直投げ上げ
ある高さのビルの屋上から, 鉛直上向きに速さ 9.8m/sで小球を
投げ上げたところ, 3.0s後に地面に達した。 重力加速度の大きさを
9.8m/s²として、 次の各問に答えよ。
(1) 小球を投げ上げてから最高点に達するまでの時間と、屋上か
ら最高点までの高さを求めよ。
(2) 小球が地面に達する直前の速さを求めよ。
(3) 地面からのビルの高さを求めよ。
指針 ビルの屋上を原点とし, 鉛直上向き
にy軸をとって, 鉛直投げ上げの公式を用いる。
投げ上げられた小球が最高点に達するとき, その
速度は0 となる。
解説 (1) 速度が0となるときが最高点
になる。 求める時間t[s] は, 「v=v-gt」から、
0=9.8-9.8×t t=1.0s
求める高さをy 〔m〕 とすると,
「y=vat-1/2gt2」から、
y=9.8×1.0-
0-1213×9.8×1.02=4.9m
(2) 求める速さは,投げ上げてから 3.0s後の速
さである。 「v=v-gt」 から,
2\m8.0
9.8m/s
1
2
-
01
20m/s
v=9.8-9.8×3.0=-19.6m/s
負の符号は,速度が鉛直下向きであることを表
AN D
(3) 求める高さは, 投げ上げてから3.0s後のy
座標の大きさである。「y=vot-1/2gt2」から、
地面
y=9.8×3.0- ×9.8×3.02=-14.7m
3
これは、屋上を原点としたときの地面のy座標
である。 したがって, ビルの高さは15m
15m
Point 軸の原点を地面にとるとは限らない。
屋上を原点にとって, 鉛直上向きを正としてい
るので、地面の座標は負の値で表される。