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ステップ3 50
にっ
『紫式部日記』
紫式部
2回
筆者が仕える中宮彰子(御前) は、 出産のために父である藤原道長(殿)の邸に帰っていた。
出産も無事終わり、一条天皇の待つ宮中へ戻るまでの間、中宮は冊子づくりを企画する。
おまへ
入らせ給ふべきことも近うなりぬれど、人々はうちつぎつつ心のどかならぬに、御前には
御冊子つくりいとなませ給ふとて、明けたてば、まづ向かひさぶらひて、色々の紙選りとと
のへて、物語のども添へつつ、所々に文書きくばる。かつは、ぢ集めしたたむるを役に
て明かし暮らす。「何の子持ちか冷たきにかかるわざはせさせ給ふ。」と聞こえ給ふものから、
(注4)
(注6)
5 よき薄様ども、 筆・墨など持てまゐり給ひつつ、御硯をさへ持てまゐり給へれば、とらせ給
(注7)
へるを、惜しみののしりて、「ものの隈に向かひさぶらひて、かかるわざし出づ。」とさいな
(女たちは)
なれど、書くべき墨・筆など賜はせたり。
局に、物語の本ども取りにやりて隠しおきたるを、御前にあるほどに、 やらおはしまい
(注10)ないし かんとのD
て、さらせ給ひて、みな内侍の督の殿に奉り給ひてけり。 よろしう書きかへたりしは、み
mなひき失ひて、心もとなき名をぞとり侍りけむかし。
(注) - 入らせ給ふべきこと 宮中にお入りになるべき時期。
2 物語の本ども 書写用のもとの本。 この「物語」は、古来「源氏物語』であると考えられている。
役にて役目として。
冷たきに冷える時節に
S様薄くすいた紙。
とらせ給へるを
(中宮が私にくださったのを。
ものの際に
「奥の方で伺候して、こんなことをしでかしている」 女房たちが筆者を非難した言葉。
51 ステップ 3 日記
22
30
3
「知識の問題」
間一
O
4
②
6
句チェック
二重傍線部 ②⑩の意味として最も適切なものを、 次から選べ。
( 一方では
通常は
少しは 【各4点】
たまには
自分では
悲しがる
M威張る
(⑦) こらしめる
悪口を言う
大騒ぎする
〇文法チェック
問二 二重傍線部A~Fの敬語の説明として適切なものを、 次から選べ。
尊敬の動詞 イ 尊敬の補助動詞
【各2点
④ 謙譲の補助動詞
⑦謙譲の動詞
丁寧の動詞
丁寧の補助動詞
(重複選択可。)
問三内容 傍線部①「御冊子」作成の様子を説明したものとして適切でな
いものを、 次から一つ選べ。
中宮の御前で、書写用の色とりどりの紙を選んだ。
M あちこちに、物語の内容を紹介する手紙を書いて配った。
(⑦) 書写されたものを綴じまとめて、冊子に仕立てた。
円 冊子づくりの準備は、夜が明けてすぐにとりかかった。
( 冊子づくりに必要な筆や墨などは、殿から援助された。
問四内容 傍線部②は「殿」の発言であるが、だれが何をしていることに
対する非難か後の解答欄に合うように十五字以内で書け。
に対する非難。
C
the
D
ALOS
読解 自分の書いた物語に対する筆者の思いを読み取ろう
文法 敬語(敬語の種類)を学ぼう
20
[解目
内容を確認しよう
●適切な語句(人物)を補おう
文章展開図
[御冊子の制作にかかわる人々]
(所々の人)...・・・書写
種類
80
尊敬
3
②
[開法習
·······冊子づくりを企画
・中心になって制作
・紙や筆などを手配
[物語の本の行方]
筆者の局→
→内侍の督の殿
知識の復習をしよう
~係助詞~ →
問 次の文の中から係助詞を二つ探し、○で
囲め。
【各1点】
○何の子持ちか冷たきにかかる
わざはせさせ給ふ。
展文復
【各1点】
問五解釈 傍線部③の解釈として最も適切なものを、 次から選べ。
⑦殿は、そっと局にいらっしゃって
【6点】
M 殿は、そっと御前においでになって
(⑦) 筆者は、そっと御前に伺候して
筆者は、そっと退出申し上げて
御前は、そっと退出なさって
問六 傍線部④について、次の問いに答えよ。
解釈) 現代語訳せよ。
2
読解 筆者が「心もとなき名」をとると思っているのは、どの物語
本か。 最も適切なものを、 次から選べ。
⑦ 書写をするための原本。
中宮の発案で作った清書本。
(⑦) 悪くない程度に手直しした本。
局に隠しておいた草稿本。
文法を習得しよう(敬語① )
●敬語の種類●
問1 空欄a~eを補って書け。
敬語
【各1点】
1尊敬語
現代語訳
話し手(書き手)から動作
の為手に敬意を表す。
おぼす
聞こゆ
話し手(書き手)から動作
の受け手に敬意を表す。
3丁寧語
侍り
待り
話し手(書き手)から聞き 問2
手(読み手に敬意を表す。
[4行目
基本古語
お仕えする
仕ふ
ありをり
尊敬語の動詞の用法を、次から選べ。 【1点】
御車に奉り給ひければ、
イ公に御奉る。
(竹取)