|||
H
人
次の古文を読んで
さる分限者の惣領殿、六月中頃、花見がてら吉野まみりとさはぐ。友だちの伝九
にぎやかに準備をした
奈良県の桜の名所
なかごろ
ぶげんしや
そうやうどの
財産家
あとつぎの長男
しやうし
郎来合はせ、「今時分の花見、のみこまぬ。」といへば、親父、笑止がりて、「吉田
せせら笑って
理解できない
けんこう
兼好が、『花は盛りに、月はくまなきをのみ、見るものかは。』といひしこともあれ
月は光り輝いてかげりのない月を
ば、せがれも花の散りたるあとを見て思ひやらんとの心入れとみえました。」とい
(満開の桜を)想像しようというつもり
はれければ、息子ぬからぬ顔で、「親父殿、何を知りもせいで。吉野は冷ゆる所で、
ぬかりはないという顔つきで
うはぬ
六月にも谷々の桜が咲くまいものでない。」と、上塗りをしられた。
① 「まゐりとさはぐ」を現代仮名づかいに
まいりとさわぐ
直して、すべて平仮名で書け。
②「親父」「親父殿」とは、だれのことか。 文章中
の言葉を抜き出して答えよ。
(さる) 分限者
「吉田兼好」(兼好法師)の書いた随筆の作品名と、書かれた時代を答えよ。
名 徒然草
鎌倉 時代
この場面に、実際に登場している人物は全部で何人か。
漢数字で答えよ。
「咲くまいものでない」とはどういう意味か。 次から選べ。
たぶん咲かないだろうに。
ウ
イ 絶対に咲くはずがない。
咲かないものでもないだろう。 エ 必ずしも咲くとは限らない。
「上塗り」とあるが、どういうことの上に、「恥の上塗り」をしたのか。
息子の言うことは冗談だから、怒るな、と父親が見当違いの説教をしたこと。
息子の言うことは、無知から出たことだ、と父親が見当違いの謝罪をしたこと。
ウ父親にそむくことは親孝行の道に反する、と息子が見当違いの反省をしたこと。
エ息子のすることは、古典をふまえた風流で教養のあることだ、と
父親が見当違いの解釈をしたこと。
→ ⑥陰暦六月中ごろは、今