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古文 高校生

この古文を解答解説願います。 自分古典が苦手なので少し解説も入れて頂けるとうれしいです。

次の文章は「小夜」の一節で、今は宮の妃となっている大納言の君の出産前後の様子を描いたものである。かつて、 である大納言の北の方からげられていた姫君は、北の方の発案で異母妹の 女の女房として参内していた時に、当時の から思いを寄せられたことがあった。 梅壺女御は君に嫉妬し、北の方は悪計をめぐらして君を帝から遠ざけたが、その後すべ てが明るみに出たため、北の方は周囲から非難されることとなった。 これを読んで、後の問いに答えよ。 御産も近くなりぬれば、さのみさておはしますべきならねば、大納言のもとに、玉・鏡のごとく磨き立て、出てくれば、春 官は、 つれづれ思わびけり。 そのほどに、御息所さる御気色なりければ、母上よりはじめ、大納言殿、うち騒ぎあひたる。 折りの都・ 集まり、心を尽くしあひたり。春宮、いかならんと思しやるに、あらましごととも御胸騒ぎておぼえ給ひつつ、御 よりしげし。 正、参り (注3) ひ、雨の脚 さて、いたくもなやみ給はで、夜中過ぐるほどに生まれ出で給ひてうち泣き給ひつるに、人々、うれしなどいふばかりなし。 大 (注1) 納言殿、まづ 「なにぞ」とのたまへば、「若宮」と申すに、うち笑み給へり。御祈りの僧どもにも抜け物ありて心地よげなり。 春宮もかくと聞き給ふに、たひらかならんだにうれしかるべきを、若宮と聞き給ふに、うれしなどいふばかりなくおはしける。 やがて御佩刀参らせ給へり。 御兄人の弁少将、取り入るる気色も、心地よげなり。まして御産などめでたし。 三日、まづ院よ うぶやしなり り心を尽くし給へれば、などかおろかならん。 五日・七日などは、我も我もと、残る人なし。 は、かかることども聞き給へるにつけても、父君、また世の人々も、いかに思ふらんと身のうさのみ置き所なし。 つらしとも人をばいかがうらむべき身のうさのみぞうきと知らるる 御乳母などは、かかるめでたきことども見聞くにつけても、くちをしく思ふ。 かくめでたきことに含ひののしらんと思ひしを ひきかへて数ならず思ひ落としし人はかくいみじき御さいはひにて、わが君はあるにもあらで過ぐし給ふ世のならひも心うく、 なにしに見しままのことも言ひ出だしけんと、おのがどちは、「我が身 」「人の巻」などさへ言ひ腹立つぞをかしきや。 (注1) 北の方も、 かく世に を聞き給ふにも、梅壺の、などかかるめづらしきことをだに、し出で給はざりけん、 そ 御息所ここでは春宮の妃の敬称。 きじょう 2 母上 母親代わりとして君の世話をしている。 宰相の君と呼ばれる人物。 3 3 あらしごとども御胸騒ぎておぼえ給ひつつ 春宮が御息所の出産について気をもんでいる様子を表現している。 「なにぞ」とのたまへば、「若宮」と申すに は姫君が出産した子の性別を尋ねる言葉。「若宮」は、ここでは 「なにぞ」 出産した子が男児であることを答えた言葉。 5 御佩刀 誕生した若宮に贈られるものである。 守り刀。 6御産養 五・七・九日目の夜に、新生児の縁者によって催される祝宴 「産養」とは、誕生の日から三・ 7 梅北の方が悪計をめぐらして姫君を帝から遠ざけたことが明るみに出たため、帝が退位した後、宮中から退出している。 御乳母 梅壺女御の乳母。 6 なにしに見しままのことも言ひ出だしけん 梅壺女御に仕える女房たちは、君の部屋に入る帝の姿を見咎め、それを 壺女御や北の方に報告することがあった。 北の方が悪計をめぐらして君を帝から遠ざけたのは、この報告がきっかけとなっ (注1) (9) 356 SCA (31) んかすんどろ れさへ嘆かれ給ふ。 80 せうと (注10) (注2) 454

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古文 高校生

分からないので教えてもらいたいです🙇🏻‍♀️

、 んには、えさらぬ事のみいと~限りもなく E [⑩] O すべての動詞のまとめ 自動詞と他動詞 全部 気がかりになるようなことの目的を 大事を思ひ立た人は、去りがたく、心にかからん事の本意を遂げずして、さ 捨てにくく 自動詞…動作・作用が他に働きかけを行わない語。 (例) の活用) 思い立つような人は、 水流る 処理しておいてから。」「こ ながら捨つべきなり。 「しばしこの事果てて」「同じくはかの事沙汰しおきて」「し 終わってから」「同じことならば 「もうしばらく、 「長年このようにして 波 かしかの事、人の嘲りやあらん、行く末難なくしたためまうけて」「年ごろもあれ あるだろう、将来非難されないように前もって処理して。」 (タ行四段活用) 他動詞…動作・作用が他に働きかけを行う語。 れこれのこと 思うよ em ばこそあれ、その事待たん、ほどあらじものさわがしからぬやうに」など思は 時間はかからないだろう。 あわてたようでないように。」 (サ行四段活用) 過ごしてきたのだ。 (例) 水を 思ひ立つ日も 活用) な人には、避けられないことだけがますます 波を立てず きは 物事の道理のわかる程度の人は、 るべからず。おほやう、人を見るに、少し心ある際は、皆このあらましにてぞ だいたい。 人を見てみると、 もはずがない。 ※他動詞は対象を表す語(目的語「~を」) を要求する。 期は過ぐめる。 は過ぎてしまうようだ。 ●自動詞と他動詞には、右の例のような互いの対応関係 を持たないものもある。 き火などに逃ぐる人は、 「しばし」とや言ふ。身を助けんとすれば、恥をも顧 所の火事 言うだろうか、いや言わない。 たから 財をも捨てて逃れ去るぞかし。命は人を待つものかは 無常の来たる事は、 逃げ去るものであるよ。 寿命は人を待つものであろうか、いや待たない。 ☆自動詞のみの語・・・あり・来・死ぬ・老ゆ など ☆他動詞のみの語…・・蹴る・見る・恨むなど 人の攻むるよりも速やかに逃れがたきものを、その時老いたる親、いときなき 汚れにくいものであるのに、 幼い し、君の恩、人の情け、捨てがたしとて捨てざらんや。 (第五九段) 捨てないであろうか、いや捨てる。 問 波線部a~pの動詞の活用の種類と活用形を答えよ。 問三次のI~Ⅲの語群の中で、活用の種類が異なるものをそれぞれ一つ 選んで答えよ。 活用 形 活用 似る 着る I 見ゆ 知る 聞こゆ 射る 蹴る 越ゆ 乗る 率る 悔ゆ 切る ●読解問題 作者の主張が最もよく表れている一文を文中から抜き出し、 最初の 五字を答えよ。 次の係助詞が文中にある時は、結びは以下のようになる。 係助詞 結びの活用形 意味 ぞ・なむ 連体形 や・か こそ ◆文法問題 ● eca 09: bo 行 行 行 行 31 31 行 行 行 31 31 41 1.6 のが 活用 活用 活用 活用 活用 活用 形 n 活用 活用 形 P 活用 内の語を、正しく活用させよ。 亡き人の〔来〕夜とて魂祭るわざは、 なる本塗~(一九) かやうのものも、世の末になれば、上さままでも入りたつわざに り)。 ch、製袋やき(一一九) 心なしと〔見ゆ〕者も、よき一言いふものなり。 a 活用 活用 活用 形 U 形 T (1 J 行 行 行 行 31 行 行 行 行 21 1.6 活用 活用 FFE 形 形 107 形 形 (一四二) 形 形 形 200 形 古典の必修事項・ H 係り結び T かり 28 已然形 For 強意 疑問・反語 強意 C を埋めよう D 語訳 (訳さないことが多い) 疑問 ~か。 反語〜か、 いや~ない。 (訳さないことが多い) 19 すべての動詞のまとめ

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古文 高校生

品詞分解お願いしたいです🥲 とくに、敬語のところお願いしたいです‼️ 全てじゃなくてもいいので…少しでも教えていただけると助かります✨️🙏🏼

第3問 次の【文章】【文章】は「落窪物語』の一節である。 中納言の娘である女君(本文では「君」)は、幼い頃に実母を亡く おちくぼ ほうえ やしき し、継母(本文では「北の方」)にいじめられて育ったが、権勢家の子息である男君(本文では「大納言」)とひそかに結婚し、その 後は男君の邸で幸せに暮らしていた。数年後、女君は父中納言との再会を果たし、男君の提案で父の幸福を祈る法会を父の邸 で行うが、その時、女君の異母姉妹である三の君は、参列者の中にかつての夫を見つける。【文章Ⅰ】は、法会の前夜、継母が 女君と対面する場面から始まる。【文章】は、法会が終わった直後の場面である。【文章Ⅰ】と【文章Ⅱ】を読んで、後の問い (問1~6)に答えよ。 (配点 50) 【文章Ⅰ】 たま ほんじゃう (注1) 北の方、いかがはせむと思ひなりて、物語して、「まだ幼くておのがもとに渡り給ひにしかば、我が子となむ思ひ聞こえ しを、おのが心本性、立ち腹に侍りて、思ひやりなく物言ふこともなむ侍るを、さやうにてもや、もし、ものしきさまに御 覧ぜられけむと、限りなくいとほしくなむ」と言へば、君は下には少しをかしく思ふことあれど、何か。さらにものしきこ とやは侍りけむ。思ひ置くこと侍らず。ただ、いかで思ふさまに心ざしを見え奉りにしがなと、思ひ置くこととて、侍りしこ (注2) となむ」とのたまへば、北の方、「うれしくも侍るなるかな。 よからぬ者ども多く侍るなれば、思ふさまにも待らぬに、かくて おはするをなむ、誰も誰も喜び申し侍るめる」と申し給ふ。 (注3) (注4) 明けぬれば、4つとめてより、事とくはじめ給ふ。上達部、いと多かり。まして、四位五位、数知らず多かり。「年ごろ癡 こ さうぞ ひ惑ひ給へる中納言は、いかでかく時の人を婿にて持たりけむ。幸人にこそありけれ」と、言ひあさむ。この大納言は、ま して二十余にていと漬げにてものものしくて、出で入り、事おこなひありき給へば、中納言いと配立たしくうれしくて、老い 心地に涙をうち落として喜びゐたり。御弟の宰相中将、三の君の夫の中納言、いと清げに装束きつつ参り給へり。三の君、中 納言を見るに、絶えたりし昔思ひ出でられて、いとかなしうて、目をつけて見れば、装束よりはじめて、いと清げにてゐたる (注7) (注8) を見るに、いと心憂くつらし。 我が身の幸ひあらましかば、かくうち続きてありき給はましも、こよなきほどならで、いかに うぞく よからましと思ふに、我が身のいと心憂くて、人知れずうち泣きて、 思ひ出づやと見れば人はつれなくて心弱きは我が身なりけり と、人知れず言はる。

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古文 高校生

これの答えを至急教えて欲しいです💦 お願いします🤲

基礎のキ ( ) 基礎のキ 基本形 未然形 まほし Telen )] 命令形 2 助動詞 1 まし・たり(断定) 空欄をうめよう。 まし 連体形 終止形 已然形 基本形 連用形 未然形 まし 「まし」の接続をチェックしよう。 ●松に桜咲かまし「まし」の直前の「咲か」は 「まし」を、[]の意味に合わせて訳してみよう。 ●[反実仮想]友あらましかば、よからまし。 友がい よかっ ●[希望] 松に桜咲かまし。 訳 松に桜が咲い たり(断定) 基本形 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 たり 「たり」の接続をチェックし、[]の意味に合わせて訳してみよう。 ●都の人たり。⇒「たり」の直前の「人」は →[断定] 都の人一 2 助動詞 14 まほし・たし・ごとし 空欄をうめよう。 連用形 終止形 連体形 已然形 20131025924) "20 形。 命令形 O 。 O たし ごとし ( 「まほし」 「たし」 の接続をチェックしよう。 ●雪降らまほし。「まほし」の直前の「降ら」は ●雪降りた。 「たし」の直前の「降り」は形 「まぼし」 「たし」 「ごとし」を、[]の意味に合わせて訳してみよう。 ●[希望]我も行かまぼし。 ↓私も行き ●[希望] 雪降らまほし。 国 雪が降っ ●[希望]我も行きたし。 私も行き ●[希望] 雪降りたし。 国 雪が降っ ●[況] 散る花、雪のごとし。→散る花は、雪の 学習日 基礎固め問題 次の各文は反実仮想の形をとっている。 空欄にひらがなを一字ずつ入れ なさい。 ①春に桜のなかり□□、心はのどけから□□。 もし春に桜がなかったとしたら、心はのんびりしていただろうに。 (徒然草) 。 ②鏡に色・形あら□□□□、映らざら もし誰に色や形があったとしたら、映らなかっただろうに。 2 次の傍線部に含まれる助動詞「まし」の意味を、後のア~ウから選びなさ い。 また、傍線部全体を現代語訳しなさい。 ① 雪降らば、うれしからまし。 雪が降っていたとしたら、一 ② これに何を書かまし。 (枕草子) これに何を さくらば ③ 見る人もなき山里の桜花 ほかの散りなむ後ぞ咲かまし (古今集) 見る人もない山里の桜花は、ほかの桜が散ってしまったあとで ア反実仮想 イ希望 ウ ためらいの意志 1º. |③②| 形 ③ 学習日 基礎固め問題 1 次の各文から助動詞 「まほし」 「たし」を抜き出し、 活用形名を答えなさ い。 ① 続きの見まほしくおぼゆれど、(更級日記) 続きが見たく思われるが、 ② 家にありたき木は、松・桜。 (徒然草) 家にあってほしい木は、松・桜。 ③ 舞も見たけれど、え行かず。 舞も見たいけれど、行くことができない。 形 2 次の傍線部を現代語訳しなさい。 ①少しのことにも先達はあらまほしきことなり。(徒然草) ちょっとしたことにも案内は ものである。 ②常に聞きたきは、琵琶和琴。(徒然草) いつも ものは、琵琶和琴。 ③ 左右より囲み攻めて、飛矢雨のごとし。(今昔物語集) 左右から囲んで攻めて、飛ぶ矢は J。 ②

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現代文 高校生

この問題の答えを教えてください。 よろしくお願いします

めぐむ 小説 典 「川べりの道」 鷺沢萠 川べりの長い道 吾郎は毎月同じ日にその家を訪ねるが、玄関の土間に女のひとの方が顔を出すことは滅多になかった。大抵 は父親が扉を開き、軒下の薄暗い電灯に照らされて所在なげに佇んでいる吾郎を見ると、「あン」とか「おう」と か短い声を出した。 父は吾郎に「上がれ」と顎で示すこともあるし、近くの児童公園まで吾郎を連れ出すことも ある。どうやら吾郎がその家に上がれるのは、女のひとの不在のときに限られるらしかった。 すわ しわ せんべい たず 吾郎を家にマネき入れることができる日は、父は吾郎を奥の茶の間に坐らせる。何もいらないと言っても、 父は台所からジュースやら煎餅やらを運んで来て吾郎の前に並べる。 そして顔中に深く皺を刻ませ、吾郎の顔 を見る。学校はどうだ、とか、吾郎の姉の時子は元気か、とか、成績はいいか、とか、父の訊ねることは毎月 決まっている。吾郎は畳の上で足をむずむず動かしながら、いちいち「うん」と頷く。 うなず 吾郎にしてみれば、女のひとが今帰って来るかと気が気ではない。早く帰りたくてAしてくる。 不思議に思うのは、あの川べりの長い道を歩いている間は、早く父に会いたくて、というより早くこの家に 着きたくて仕方がないというふうなのに、この家に着いた途端、早く帰りたいという気持ちでいっぱいになっ てしまうことである。早く役目を果たして、 そして来月までは自由の身だ。 そんな気持ちにさえなるので ある。茶の間の畳に坐った瞬間、時間が経つことだけを念じてしまう自分を、吾郎は奇妙に思う。 父の話に一段落つくと、吾郎は次に父が口を開く前に立ちあがる様子を見せて言う。 「じゃ、もうそろそろ….……..」 その一瞬に父の見せる表情を、吾郎は何とケイヨウしていいか判らない。口を少し開けたまま、父は空洞の ような目をする。それは残される者の不安とも、残る者の安心とも言える。鼻づらを突然はたかれたかのよう な顔をして、父は「そうだな」と不興そうな短い声を出す。 かまち 吾郎は玄関の上がり框に腰かけ、わざと時間をかけて靴のヒモを結ぶ。そうしている間に、父が後から封筒 を持ってバタバタとやって来る。 「それじゃあ」 そう言って吾郎が土間に立つと、父は精一杯さり気ないような声で言う。 その言葉は、父が唯一自分から示す父の感情である。 「忘れるとこだっ がこの家を訪ねるのは、決して 27 gri F13 さぎさわ JIzZzZzZz 5 語注 上がり框 玄関などの家の上がり口に 渡してある横木。 登場人物の心情が描かれた、 注目すべき部分に線を引 け。 また、それを参考にして、 あらましメモを完成させよ。 あらましメモ 心情をつかむ 父の訊ねることに、いちいち「う ん」と頷く。 女のひとが と気が気ではな い。 この家に着いた途端、早 という気持 ちでいっぱいになる。 「じゃ、俺もうそろそろ......」 父は る。残される者の 残る者の 「忘れるとこだった、コレ」 精一杯 うな声で言う。 吾郎がこの家を訪ねるのは、 封筒 のためだ けではないと自分に させているようでもあった。 ✓[ 66 小説 のような目をす とも、 とも言える。 9T

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現代文 高校生

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めぐむ 小説 典 「川べりの道」 鷺沢萠 川べりの長い道 吾郎は毎月同じ日にその家を訪ねるが、玄関の土間に女のひとの方が顔を出すことは滅多になかった。大抵 は父親が扉を開き、軒下の薄暗い電灯に照らされて所在なげに佇んでいる吾郎を見ると、「あン」とか「おう」と か短い声を出した。 父は吾郎に「上がれ」と顎で示すこともあるし、近くの児童公園まで吾郎を連れ出すことも ある。どうやら吾郎がその家に上がれるのは、女のひとの不在のときに限られるらしかった。 すわ しわ せんべい たず 吾郎を家にマネき入れることができる日は、父は吾郎を奥の茶の間に坐らせる。何もいらないと言っても、 父は台所からジュースやら煎餅やらを運んで来て吾郎の前に並べる。 そして顔中に深く皺を刻ませ、吾郎の顔 を見る。学校はどうだ、とか、吾郎の姉の時子は元気か、とか、成績はいいか、とか、父の訊ねることは毎月 決まっている。吾郎は畳の上で足をむずむず動かしながら、いちいち「うん」と頷く。 うなず 吾郎にしてみれば、女のひとが今帰って来るかと気が気ではない。早く帰りたくてAしてくる。 不思議に思うのは、あの川べりの長い道を歩いている間は、早く父に会いたくて、というより早くこの家に 着きたくて仕方がないというふうなのに、この家に着いた途端、早く帰りたいという気持ちでいっぱいになっ てしまうことである。早く役目を果たして、 そして来月までは自由の身だ。 そんな気持ちにさえなるので ある。茶の間の畳に坐った瞬間、時間が経つことだけを念じてしまう自分を、吾郎は奇妙に思う。 父の話に一段落つくと、吾郎は次に父が口を開く前に立ちあがる様子を見せて言う。 「じゃ、もうそろそろ….……..」 その一瞬に父の見せる表情を、吾郎は何とケイヨウしていいか判らない。口を少し開けたまま、父は空洞の ような目をする。それは残される者の不安とも、残る者の安心とも言える。鼻づらを突然はたかれたかのよう な顔をして、父は「そうだな」と不興そうな短い声を出す。 かまち 吾郎は玄関の上がり框に腰かけ、わざと時間をかけて靴のヒモを結ぶ。そうしている間に、父が後から封筒 を持ってバタバタとやって来る。 「それじゃあ」 そう言って吾郎が土間に立つと、父は精一杯さり気ないような声で言う。 その言葉は、父が唯一自分から示す父の感情である。 「忘れるとこだっ がこの家を訪ねるのは、決して 27 gri F13 さぎさわ JIzZzZzZz 5 語注 上がり框 玄関などの家の上がり口に 渡してある横木。 登場人物の心情が描かれた、 注目すべき部分に線を引 け。 また、それを参考にして、 あらましメモを完成させよ。 あらましメモ 心情をつかむ 父の訊ねることに、いちいち「う ん」と頷く。 女のひとが と気が気ではな い。 この家に着いた途端、早 という気持 ちでいっぱいになる。 「じゃ、俺もうそろそろ......」 父は る。残される者の 残る者の 「忘れるとこだった、コレ」 精一杯 うな声で言う。 吾郎がこの家を訪ねるのは、 封筒 のためだ けではないと自分に させているようでもあった。 ✓[ 66 小説 のような目をす とも、 とも言える。 9T

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古文 高校生

問題の解答お願いします!

726 | 読解 5分 解答3分 年 続 古典速読トレーニング標準 月の出来 事を記した部分である。正月十五日には、粥を炊いた木 の燃え残りを削って杖を作り、それで人の尻を打つ風習があった。制限時間内に読んで、後の問いに答えなさい。 次の文章は帝に仕える女房による日記の一節で、宮中で の 正 十五日、頭中将為氏参りたりしを、かまへて謀りて打つべきよし、仰せ言ありしかば、殿上に候ふを少将内侍、「見 参せん」と言はすれど、心得て、おほかたたびたびになりて、こなたさまへ参る音す。 人々、杖持ちて用意するほど、何 とかしつらん、御簾をちとはたらかすやうに、ちと見えし、かへりて少将内侍打たれぬ。 ねたきこと限りなし。 十八日よりは、内裏にはただ御所の様とて、打つべきよし仰せ言ありしに、十六日に三毬杖焼かれしに、誰々も参り しかども、頭中将ばかり長橋へも昇らで出でけり。 いかにもかなはでやみぬべかりに、十七日、雪いみじく降りたる 朝、鳥羽殿へ院の御幸なりて、この御所の女房、参るべきよしありしかば、一つ車に勾当・少将・弁・伊予・侍従・四 条大納言、乗り具して参りたりし、さ限りなし。衣の袖、袴の裾も、ただ前板にこぼれ乗りたり。道すがらの雪、今 も降るめり。 いとおもしろし。 鳥羽殿の景気、山の梢ども、汀の雪、言ひつくすべからず。為氏打ちかねたることを聞かせおはしましたりけるにや、 御所に、杖を御懐に入れて持ちて渡らせおはしまして、「これにて為氏今日打ち返せ。 ただ今使ひにやらんずるを、ここ にて待ちまうけて、かまへて打て」と仰せ言あり。 少将内侍、用意 して待つほど、思ひも入れず通 る を、杖のくたくたと 折るるほどに打ちたれば、御所をはじめ参らせて、公卿殿上人、とよみをなして笑ふ。 「さもぞ憎う、 持にせさせ給ふ」 とて逃げ退きしもをかし。 その後、北殿へ御船寄せて召すほどの晴れ晴れしさ、限りなし。 入相打ちて後、還御なる。 ただかやうの御遊びばかりにてやみぬるも口惜しくて、御車に召すほど、御太刀の緒に結びつくる、 少将内侍、 あらましの年を重ねて白雪の世にふる道は今日ぞうれしき <「弁内侍日記」 > 調注仰せ言 (1)帝のご命令。 殿上に候ふ (1) 為氏が清涼殿の殿上の間にお控えしているのに対して。 ・作者の妹。 *少将内侍(1) 「見参せん」と言はすれど (1)… 「お会いしたい」と使いの者に言わせるが。 十八日よりは、内裏にはただ 所様 (4) 十八日からは、内裏は通常の状態に戻るということ。 竹に結んだ短冊や扇を焼く。 *三毬杖(4) 正月に行われる、陰陽師による悪魔払いの行事。 *長橋 (5)紫辰殿と清涼殿を結ぶ廊下。 *御所に (10)院は。 持 (12) 引き分け。 問傍線部①~⑤のうち、動作主が「為氏」であるものを二つ選びなさい。 問二 本文の内容に合致するものを、次から一つ選びなさい。 ア為氏は、女房たちが正月十五日に自分の尻を打とうと狙っていることを、帝から前もって聞かされていた。 イ 女房たちの計画が失敗した後も為氏は警戒を怠らなかったが、鳥羽殿でとうとう仕返しに遭ってしまった。 ウ鳥羽殿への御幸の際、女房と公卿は一台の車に同乗し、狭い思いをしながらも風情ある雪景色を満喫した。 エ院の手引きのおかげで為氏の尻を打つことができた少将内侍は、晴れ晴れとした思いで為氏に歌を贈った。 オ少将内侍の歌は、自分が白髪のお婆さんになってもこの日のうれしさを決して忘れないという内容である。

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