Junior High
3
Japanese

国語 入学試験問題

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恋雪

恋雪

Junior High3

神戸星城高校の過去問です

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ノートテキスト

ページ1:

問十
×
【1】 次の文章を読んで、後の各問いに答えなさい。
もう長い間、農は産業としての「農業」になろうとしてきました。それが農薬の「近代化」の目的でした。 機械化を進めて単位面積あたりの労働
時間を短くし、省いた時間を規模拡大につぎ込んだり、他の分野の労働にまわしたりしましょう、農薬や化学肥料を使って単位面積あたりの収穫量
を増やして稼ぎを増やしましょう、生産コストを引き下げて安い農産物をテイキョウしましょう、と言われてきたのです。日本政府も、農学者も、
農指導者も、そして多くの百姓も、それ以外に進歩発展の筋道を見つけることはできませんでした。 そのために「らしさ」を少しずつ少しず
ケズって捨ててこなければならなかったのです。その省いた百姓仕事(労働時間)の中に、「農らしさ」を支える営みがあったことが、やっと見
えるようになってきました。 [A]】
ね
「らしさ」
このことに気づいた時から、私「らしさ」を表現して、どうにかして取り戻したい、守っていきたいと思うようになりました。
「農の原理(農の本質)」と名づけました。「農の原理」と言うと何か難しそうですが、ふと目に入った赤トンボののきらめきに「ああっ、きれい」
と感じることも、「農の原理」の一つの表情です。 【B】
少しばかり哲学的に一言で済ませるなら、「農の原理」とは、生きとし生けるものの「いのち」を引きつぎ、 次につなげることです。
実感に近い言葉で言えば、いつも顔を合わせている食べもの生きものたちと「また会える」ようにすることです。
誤解がないように言っておきますが、これは農の外側から客観的に見た 「持続」や「再生」とは違います。そういうよそよそしいものではありま
こ内からのまなざしでとらえた
せん。むしろ内からのまなざしで、生身の感覚でつかむものです。 それをこの本で書いてきたのです。
「農の原理」を表現するためには、この本でも新しい試みが必要でした。 Cl
E
あたりまえのことですが、この世界、天地自然は生きもので満ちています。 これはとてもフシギなことですね。 でも、だからこそ「農」は、成り立っ
ているのです。「農の原理」が生きもの抜きには語れない理由がここにあります。そこでこの本では、生きものと出会って、話をすることを大切に
しました。また生きものの「いのち」をできるだけ広く、深く表現しようと力を注ぎました。 【D】
みなさんは食べものの
x.
感じるなら、あなたの中にも「農らしさ」
を通じて、私たち百姓とつながり、天地自然の
「農の原理」が根を張っているのです。
×
とつながることができます。このことを「幸せ」だと
いま世界では、「農」の新しい価値づけや表現が、これまでとは全く異なった見方の思想や学問として生まれ始めています。 この本もその一例になっ
ていれば嬉しいのですが。
(宇根豊「農はいのちをつなぐ」岩波ジュニア新書 作間のため一部改変している)
間一
の漢字は読み方をひらがなで答え、カタカナは漢字に直しなさい。
問二
-
E
に入る語句を、それぞれ次から選んで記号で答えなさい。
ア、 しかし
イ、つまり
例えば
さて
オ、そして
三
問四
間五
間六
はどのようなことを指しますか。 本文の言葉を使って十五字程度で答えなさい。(句読点を含む)
本文での意味として適切なものを、次から選んで記号で答えなさい。
ア、値段
イ、卸値
ウ、費用
工、単価
とはどのようなことですか。 それを説明している二箇所(A三十字以内、 B 四十字以内)を本文から探し、それぞれ始めと終わり
の五字を抜き出して答えなさい。(句読点を含む)
とは何ですか。 本文から抜き出して答えなさい。(句読点を含む)
間七⑤― に合致するものを、次から選んで記号で答えなさい。
ア、草刈り機よりも効率が良いので、畑の道に除草剤をかける。
イ、田んぼにロボットを設置して水をコントロールさせる。
ウ、鳥の被害を防ぐためにドローンを定期的に飛行させる。
エカエルの鳴き声を聞きながら、田植えの準備をする。
問八 ⑥とは何ですか。 本文の語句を使って二十字以内で答えなさい。(句読点を含む)
九次の一文は本文から抜き出したものです。入る箇所をA】~【D】から選んで記号で答えなさい。
このようにどこにも、いつでも顔をのぞかせているのですが、それを「らしさ」と意識しないと、失われても気づきません。
に入る言葉として最も適切な語句を、本文から抜き出して答えなさい。

ページ2:

【二】 次の文章を読んで、後の各問いに答えなさい。
A
ove
みかど
昔、唐に、志和尚といふあり。 いみじくおはしければ、「聖の姿に書きとらん」とて、絵師三人を達はして、「もし」
CIRC
人しては、書きゆる事もあり」とて、三人して面々に写すべき、せ含められて、遺はさせ給ふに、三人の絵師聖のもとへ参りて、かんを
彩りてまうでたる由申しければ、「し」といひ、服の装束して、出であひ給へるを、三人の絵師、おのおの書くべき相を広げて、三人並び
しばら
筆を下さんとするに、聖、「暫く。 我がまことのあり。 それを見て書き写すべし」とありければ、絵師左右なく書かずして、聖の御顔を見れば、
大指の爪にて、額の皮をさし切りて、皮を左右へ引き退けてあるより、金色の菩薩の顔をさし出でたり。一人の絵師は十一面観音と見る。一人の絵
たてまつ
P.
ぼきつ
つかり
師は聖観音と拝み奉りける。おのおの見るままに写し奉りて、持ちて参りたりければ、御門驚き給ひて、別のを給ひて間はせ給ふに、かい消つや
うにして失せ給ひぬ。それよりぞ、「ただ人にはおはせざりけり」と申し合へりける。
仏道の修行をした高徳の僧
いみじく… 非常に
御門・・・帝
由…わけ
りて・・・いただいて
法服の装束・・・僧の正装
(日本古典文学全集 「宇治拾遺物語」 小学館 作間のため一部改変している)
左右なく・・・すぐに
間一
a〜dの読み方を現代仮名遣いのひらがなで答えなさい。
間二 A~Dの主語を、それぞれ次から選んで記号で答えなさい。 同じ記号を何度用いても良い)
-
宝志和尚
と同じ意味を表す単語を、本文からひらがな四字で抜き出して答えなさい。
の現代語訳として適切なものを、それぞれ次から選んで記号で答えなさい。
ア、御門
イ、絵師
間
四
ア、決意
イ、命令
ウ、考え
思い
◎ア、いなくなられた
イ、亡くなられた
ウ、つれさられた
間五 9
失われた
とあるが、なぜ帝は驚いたのか。その理由として適切なものを、次から選んで記号で答えなさい。
ア、三人の絵師が、想像していた和尚の姿ではないものを描いてきたから。
イ、三人の絵師が、その腕前からは想像もできないほどの絵を描いてきたから。
ウ、完成した絵を見て、三人の絵師が無礼を働いたのではないかと考えたから。
エ、完成した絵を見て、三人の絵師がいい加減な仕事をしたと考えたから。
六本文の内容に合致するものを、次から選んで記号で答えなさい。
ア、和尚は優れた帝の姿を世の中に書き残そうとして、三人の絵師を派遣した。
イ和尚を訪ねた三人の絵師は、待たされた上に姿を見ることさえ許されなかった。
ウ、三人の絵師は和尚の姿を見たまま描いたが、帝を満足させられず激怒された。
三人の絵師が仕上げた絵に驚いた帝は、別の使いを和尚の元へ派遣した。