Essay
Senior High

読書感想文の添削お願いしたいです🙇‍♀️ 湊かなえの母性を読みました。

親離れできない人に親ができたら、どうなるか。
私は、「母の愛が私を壊した」というサブタイトルが印象に残り、『母性』を読み始めた。母の愛といえば、子どもを温かく包み込むものだと思っていたため、「母の愛が
人を壊す」とはどういうことなのだろうと気になった。少し怖いような気もしたが、どんな話なのか知りたくなった。

この作品は、母親であるルミ子と娘であるさやかの親子関係を中心に描かれている。母親と娘、それぞれの視点から物語が語られるため、同じ出来事でも受ける印象が全く違うことが印象に残った。母親は「娘のためにしている」と思っていても、娘からすると全く違う意味に感じていることがある。その違いを知るたびに、同じ出来事でも立場によってこんなにも見え方が変わるのだと驚いた。
私は普段、家族と話していても、自分はこういうつもりで言ったのに、相手には違う意味で伝わっていたということがある。そんなときは、どうして自分の気持ちを分かってもらえないのだろうと思ってしまう。でも、相手にも相手なりの考え方や感じ方がある。『母性』を読んで、家族だからといって何でも分かり合えるわけではないのだと改めて感じた。
物語を半分ほど読んだ頃には、ルミ子とさやかのすれ違いにかなりモヤモヤしていた。娘が母親に求めているものと、母親が娘に与えようとしているものがずれているように感じたからだ。また、ルミ子の母親への想いが強すぎることにも違和感があった。母親を大切に思っているというより、どこか依存しているように見えた。そこで私は、「親離れできない人に親ができたら、どうなるのだろう」と考えた。自分が親から受けた影響を整理できないまま親になったら、その関係が次の世代にも繰り返されてしまうのではないだろうか。そう考えると、親子関係の連鎖に少しゾッとした。
ルミ子の義実家である田所の家族についても、読んでいて嫌な気持ちになった。特にルミ子の夫である田所は、家族の問題を傍観しているように見え、無責任で無関心だと感じた。
私は「もし自分の母親や祖母がこのような関係だったら、自分はどうするだろう」と考えた。正直、私なら耐えられないと思う。家族からの愛情が、自分のためではなく、親自身の満足や世間からの評価のためだったら、とても苦しいと思う。
特に、母親が娘を一人の人間として見るのではなく、自分が周りから褒められるための存在として見ているように感じたことが気になった。娘が良い子であれば、「あの子のお母さんは立派だ」と言ってもらえる。だから娘のために頑張っているように見えて、実は自分が周囲からどう見られるかを気にしているのではないかと思った。
私は、他人からの評価を基準にして生きてきた人は、それに自分で気づくまで生きづらいのではないかと思う。私自身も学校生活の中で周りの目を気にしてしまうことがある。友達にどう思われるかを考えて、自分の本当の気持ちを後回しにしてしまうこともある。だからこそ、ルミ子の姿を読んでいて、遠い話のようには感じられなかった。
また、娘の名前が物語の終盤まで明かされないことも印象に残った。ルミ子にとってさやかは「自分の娘」ではあっても、一人の人間として見られていなかったのではないだろうか。そして、「子供なんてまた産めばいいじゃない」という言葉には本当に驚いた。子どもは代わりがきく存在ではないはずなのに、あまりにも簡単に言ってしまうことが信じられなかった。ルミ子は自身の母に褒められる道具として娘を育てているようにしか感じられなかった。

『母性』を読んで、私はこれから人と関わるとき、自分の考えだけで相手の気持ちを決めつけないようにしたい。自分では「相手のため」と思っていることでも、相手にとってはそうではないかもしれないからだ。また、周りからどう見られるかばかりを気にするのではなく、自分自身がどう感じているのかも大切にしたい。
この作品は、母と娘の物語であると同時に、家族の中で受け継がれていく愛情や価値観について考えさせられる作品だった。親子だから分かり合えるとは限らない。だからこそ、相手を「自分の子ども」や「自分の家族」としてだけ見るのではなく、一人の人間として向き合うことが大切なのだと思う。

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