ノートテキスト
ページ1:
更正の請求の概要 ※ステータス 完了 (更正の請求) 全体概要 1 更正の意味 - - • 更正とは、確定した税額に誤りがあった場合に 「正しい税額に直す」こと。 更正の請求は、納税者側から「税金を払いすぎたので直してほしい」 と申請す る手続き。 • 対して、 修正申告は 「税金を少なく申告していたために納め足りない分を自ら 申告する」 手続き。 4 税額確定の3つのパターン 区分 手続き名 主体 内容 申告 納税者 通常の申告で税額を確定 決定 税務署長 納税者が申告しない場合に税務署が 税額を決定 (3) 更正 税務署長 既に申告・決定済の税額に誤りがあ った場合に税務署が訂正 項目 対象 更正の請求の基本構造 内容 納税者が税金を払いすぎた場合(税額課題) 手続き名称 更正の請求(税務署長に対して申請) 手続き主体 効果 納税者 税務署長が内容を認めれば、 払いすぎた税金が還付される 手続きの根拠法 国税通則法第23条 特例 消費税法には独自の特例あり (通則法で救済できない場合) 更正の請求の概要 1
ページ2:
更正・修正の違いまとめ 修正申告 項目 状況 税金の納め不足 更正の請求 税金の納めすぎ 主体 納税者 納税者 根拠法 国税通則法第19条 国税通則法第23条 税務署の動き 後から 「更正」 で訂正されることも 申請後、 審査して認められれば還付 手続きの流れ 自分で修正 追加納付 自分で請求 税務署の承認 還付 消費税における特例(重要) • 消費税では、国税通則法の更正の請求では救済されない場合があるため、 消費税法で独自の特例が定められている。 . 順番としては: 1. 国税通則法の原則を確認 2. 同法の特則を確認 3. 最後に消費税法の特例を確認して適用可否を判断する。 全体の流れまとめ 1. 申告・ 決定により税額が確定 2.その確定税額に誤りが判明 3. 税金が足りなければ修正申告 4. 税金を納めすぎていれば更正の請求 5. 税務署が審査し、 認められれば還付 更正の請求の概要 2
ページ3:
国税通則法による更正の請求 RECEIPT ステータス 完了 国税通則法による更正の請求 ①原則(国税通則法第23条第1項) 項目 内容 対象者 納税申告書を提出した納税者 請求できる期間 法定申告期限から5年以内 請求先 趣旨 税務署長 「税金を払いすぎた」 「還付金が足りなかった」 場合に、納税者が訂正を 求める手続き 制限理由 修正申告(納め不足) は自由にできるが、 還付を求める請求は期間制限が 必要なため ② 請求できる理由(原則) 1. 計算誤り・法令違反による課税額の過大 • 申告書の計算が誤っており、本来より税金を多く納めた場合。 • 例:控除を計上し忘れた、 課税標準の誤計算など。 2. 還付金(又は控除額) の過少・未請求 還付申告をしたが還付額が少なかった、 または還付を申告していなかった場 合。 • 例: 本来還付があるのに0円申告していたなど。 いずれも「納税者に有利 (税金が戻る)」 ケースが対象。 ③特則(通則法第23条第2項) 項目 内容 対象者 申告をした者、 または決定を受けた者 請求期限 原則ではなく、 「事由が生じた日の翌日から2か月以内」 国税通則法による更正の請求 1
ページ4:
項目 適用場面 内容 以下のように、後から事実関係が確定して初めて更正を求められる場合 【特則に該当する主な理由 】 1. 訴訟の判決により事実関係が変わった場合 ● 例:課税の基礎となる事実について裁判で納税者有利の判決が確定した。 2.他者 (取引相手等) に係る国税の更正決定が影響した場合 例:取引先の更正結果により、 自社の売上・仕入れ額等が変わることになっ た。 3.その他、上記に類する特別な理由がある場合 このような場合、 5年を過ぎていても 「事実が確定したときから2か月以内」であ れば請求可能。 ④ 特則と期間制限の考え方 (まとめ) 区分 請求期限 起算点 典型例 原則 法定申告期限から5年 以内 法定申告期限 計算誤り、控除漏れな ど 特則 事由発生日の翌日から 2か月以内 判決確定日・他者の更 裁判結果、 他社決定に 正日など 連動する場合 まとめポイント • 原則 : 5年以内 。 通常の計算誤り・控除漏れなど。 特則:2か月以内 。 後日事実が確定するような場合 (判決・他社決定など)。 • いずれも納税者有利な場合 国税通則法による更正の請求 2
ページ5:
理論解説 理論解説 ステータス完了 更正の請求 理論解説 〔国税通則法ベース〕 1 意義 更正の請求とは、 納税者が提出した申告書の内容 (税額など) が過大である場合に、税務署長に 訂正(更正)を求める手続きをいう。 ※納税者が有利になる手続きであり、義務ではなく 「できる」 規定。 (したがって、 「~しなければならない」 ではなく 「~することができる」) ② 法的根拠 国税通則法第23条 3 原則規定(第1項) 納税申告書を提出した者は、次のいずれかの事由に該当する場合に限り、 その申告書に係る国税の法定申告期限から5年以内に限り、 税務署長に対し更正の請求をすることができる。 【事由】 1.申告書に記載した税額の計算が 国税に関する法律に従っていなかったこと、 または計算の誤りがあったことにより、 納付すべき税額が過大であるとき。 2. 上記の理由により、 申告に係る還付金の額が過少であるとき、 または還付の記載がなかったとき。 1
ページ6:
理論解説 | 要するに: 税金を払いすぎた • 還付金が少なかった or 還付申告を忘れた ときに、5年以内なら更正の請求ができる。 ④ 特則(第2項) 納税申告書を提出した者または決定を受けた者は、 次のいずれかの事由に該当する場合には、 原則にかかわらず、 その事由が生じた日の翌日から2か月以内に限り、 税務署長に対し更正の請求をすることができる。 【特則の事由】 1. 申告等の基礎となった事実に関する訴訟の判決により、 その事実が計算の基礎としたところと異なることが確定したとき。 2. 申告等に係る税額の計算にあたって、 その申告等をした者に帰属するとされていた所得等が、 他の者に帰属するものとする他の者に係る国税の更正または決定があったと き。 3. その他、 ① ② に類するやむを得ない理由があるとき。 要するに: . 訴訟の結果で事実が確定した ・ 取引相手など他人の更正結果で自分の課税関係も変わった ・その他やむを得ない事情があった このような場合には、5年を過ぎていてもOK。 ただし、その事実が確定した日から2か月以内に限られる。 5 ポイント整理 区分 請求期限 起算点 主な理由 法定申告期限から5年以 原則 法定申告期限 内 計算誤り・控除漏れな ど 2
ページ7:
区分 請求期限 起算点 主な理由 特則 事由発生日の翌日から2 か月以内 判決確定・他者の更 正など 事後的に事実が確定す る場合 6 表現上の注意点 (理論記述用) • 「更正の請求をすることができる」と書く (義務ではない) . 「税務署長に対し請求をする」 • 「5年以内」 または 「事由が生じた日の翌日から2か月以内」 「納税者有利な手続き」 であることを明確に END まとめ (暗記ポイント) • 「過大申告 更正の請求 (納税者)」 • 「過少申告 修正申告 (納税者)」 • 「誤り発見(税務署) 更正(税務署長)」 3 理論解説
他の検索結果
おすすめノート
公認会計士試験 科目
17
0
このノートに関連する質問
大学生・専門学校生・社会人
資格
宅建です 問題 宅地建物取引業者A及び宅地建物取引業者B (ともに消費税課税事業者)が受領する報酬に関する次の記述は正しいか。なお、借賃には消費税等相額を含まないものとする。 設問 Aが単独で貸主と借主の双方から店舗用建物の貸借の媒介のの依頼を受け、1か月の借賃25万円、権利金330万円(権利設定の対価として支払われるもので、返還されないものをいい、消費税等相当額を含む。)の賃貸借の契約を成立させた場合、Aが依頼者の一方から受けることができる報酬の上限額は、30万8,000円である。 解説 誤り。確かに、依頼者の双方から受け取ることのできる報酬の総額の限度額は、30万8,000円だが、依頼者の一方から受け取ることのできる報酬限度額は15万4,000円であるため、下線部が誤っている。 とあるんですが、テキスト(写真)のとおり、居住用建物だけが承諾取らないと内訳変更できなくて、店舗用とかならそもそも内訳半分とかルールないのでは?と思ったんですが、、、 なぜ一方から15万4000円しか受け取れないのですか?
大学生・専門学校生・社会人
資格
日商簿記3級のサンプル問題です。 すべての問題の正答を教えていただきたいです。 よろしくお願い致します。
大学生・専門学校生・社会人
資格
この下の簿記問題で、貸倒引当金が4,500とか8,400なんでなるのですか? 出し方がいまいち分からないので教えて欲しいです🙇♀️ 下の紫の線の減価償却累計額は解決済です。下の紫の貸倒引当金を教えて下さい。
大学生・専門学校生・社会人
資格
至急教えてください この下の簿記問題で、貸倒引当金が4,500とか8,400なんでなるんですか? 出し方がいまいち分からないので教えて欲しいです🙇♀️
大学生・専門学校生・社会人
資格
この下の簿記問題で、貸倒引当金が4,500とか8,400なんでなるの? 減価償却累計額が360,000とか449,999とかになるの?! 出し方がいまいち分からないので教えて欲しいです🙇♀️
大学生・専門学校生・社会人
資格
答えがウ110,000 エ110,000なのですが(買掛金/現金) 消費税は含めないのは何故か教えて欲しいです
大学生・専門学校生・社会人
資格
このQ9ですが、費用を損益に振り替える時に、仕入・給料の下に 貸倒引当金繰入1が入ってくるのは、どうしてですか? 貸倒引当金繰入という費用を減らす理由を知りたいです🙇🏻♀️
大学生・専門学校生・社会人
資格
至急日商簿記3級の仕訳を教えていただきたいです。 わかる方お願いいたします。
大学生・専門学校生・社会人
資格
3番です。 なぜ未払消費税は10000えんだけなのですか? 教えてください!
大学生・専門学校生・社会人
資格
全ての問題が分かりません。 答えだけでもいいので、 どなたかお助けください。
News







コメント
コメントはまだありません。