次の古文を読んで、あとの問いに答えなさい。
たにかぜかじのすけ
かつお ①
関取谷風梶之介、小角力を供につれ日本橋本船町を通りける時、鰹をかはんとしけるに価いと
の。
高かりければ、供のものにいひつけて、「まけよ」といはせて行過しを、魚売る男よびとどめて、
関取のまけるといふは忌むべき事なりといひければ、谷風立ちかへり、「買へ買へ」といひて買
はせたるもをかしかりき。これは「 A 」のまくるにあらず、 「B」の方をまけさする事
なれば、さのみ忌むべきことにはあらざるを、「買へ買へ」といひしはちとせきこみしと見えた
S。
(「仮名世説」 より)
注関取谷風梶之介……江戸時代の横綱。
小角力……若いカ士。
鰹……魚の名。
せきこみし……あせった。