次の文章は、とんち話で有名な一和尚の話です。これを読んであとの問いに答えなさい。(なお、設問の関係で古文中
「」の一部を省略しています。)
和尚と申ける。
一休和尚は、いとけなき時より常の人には変り結びて、利なりけるとかや。師の坊をは
とても賢い
一般の人
を心地よく思ひて、折々は疲れをいひて
こびたる旦那ありて、常に来りて和尚に参などしては、一発明
されていて、
問答などしけり。かの皮を着て来りけるを、一休円にてちらと見、内へ走りだて、ぎに書立られけるは、
薄い板に書き付けて
その
もし
寺の内へかわのたぐび、固く
かわの物入る時は、争に必ずばち当るべし。
なり。
禁止する
当たるに違いない
と書きで動ける。かの旦那を見て、皮のたぐひにばち当るならば、お寺の太鼓は何とし給ふぞ」と申ける。一休聞
そのう
のだから
のですから
給ひ、「さればとよ、夜昼三度づつ撥当る間、其方へも太鼓の撥を当て申さん、皮の袴、着られけるほどに」とおどけられ
けり。
かなぞう ししゅう
『仮名草子集』より)
* 師の坊 = 仏教を教える師匠である僧。
そう
ひろまち
*
和尚
室町時代の僧。
* 旦那 = お金や物品で寺や僧を支援する人。
しえん
* 学
学問、特に仏教を学ぶこと。
* 檀那
= 旦那と同じ。
* 皮袴 = なめした皮で仕立てられた。
ren
しゃれたことをよく言う
mere
ve
* へぎ
*撥
-
よるびる
JA*
drew
スギやヒノキを薄く削って作った板。
太鼓をたたく棒。ここでは「撥」に「ばち)」の意味を重ねている。
ということだ
賢いのを
ときどき しょう談
FUR