現代文 高校生 約1ヶ月前 画像3枚目 何故、[お母さん…お祖母さんは?]と言ったのかイマイチ分からないので、教えて欲しいです。 例題 3 目標解答時間 とおぼ む じんざいきよし みもの 次の文章は、神西清の小説『少年』の一節である。これを読んで、後の問いに答えよ。 修業式の五日ほど前に、祖母が息をひきとった。持病はなかったから、つまり老衰死である。その死 に顔も、また死そのものとの接触感も、ともに少年の意識にのぼらなかった。父がおいおい手ばなしで、 まるで子供のように泣きながら家の中をうろうろしているのを、少年は何か不思議な観物を見るように 眺めた。お別れに、割箸の先へつけたガーゼで祖母の口を拭かされた時にも、土色に窄まって開いてい 老女のしなびきった唇は、みにくいと感じただけに過ぎない。もう一つ、そんな醜いものを半公開の 儀式にまで仕立てる大人たちの愚かさに、へんな軽蔑の情をおぼえただけにすぎない。少年はむしろ祖 母に同情した。彼女の死への同情ではなかったけれど。 わりばし けいべつ すぼ そんな少年にとって、もし何か死の実感に似たものがあったとすれば、それは祖母の死ぬ日の朝から (臨終は夕方だった)、近所の大きな黒犬が庭へまぎれこんで来て、前脚を縁側にかけながら、しきりに 遠吠えをしたことである。いくら追われても水をぶっかけられても、犬は出て行かなかった。ますます ま 牙を剥きだして吠えさかった。少年は、いよいよ祖母が息を引きとったあとで、あの犬が見ていた何か 人間の目には見えぬものが、つまり死なのだと思った。 葬列も葬式も、あらゆる大人たちのする儀礼の例にもれず、長たらしく退屈な、無意味な行事の連続 にすぎなかった。少年は南国の春の砂ぼこりの中に、小さな紋付羽織を着せられて、みじめな曝し物に されている自分だけを意識していた。腹ただしく口惜しかった。 さら 12 分 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 8ヶ月前 何故答えが②ではないのか教えてほしいです🙏 【資料Ⅱ 】 ・生活満足度に関する住基抽出調査と WEB 調査の結果にインターネットの利用頻度が 影響を与えているかどうかを検証するために、 SNS利用の有無 (SNS利用率) のデー タを用いて比較を行った。 【資料Ⅰ】 の基抽出調査と WEB 調査の生活満足度のデータに、さらにSNS利用率 の違いを補正して比較するために、大規模な無作為抽出調査である「通信利用動向調 査」の SNS 利用率のデータ(グラフ④)に合わせて、住基抽出調査と WEB 調査 双方のデータを計算処理し、 SNS利用率の違いを補正したうえで、補正前と補正後 の WEB 調査と住基抽出調査の生活満足度を比較した (グラフ⑤)。 グラフ④ SNS利用率の比較 100.0% 83.2% 80.0% 69.3% 62.7% 60.0% 40.0% 20.0% 0.0% 通信利用動向調査 住基抽出調査 WEB 調査 グラフ⑤ WEB調査と住基抽出調査における生活満足度 (SNS利用の有無の差を補正 したうえでの比較) 6.10 5.90 5.70 5.62 5.56 5.50 5.30 住基抽出調査 補正前 6.00 5.97 WEB 調査 補正後 (内閣府「満足度 生活の質に関する調査報告書 2024~ 我が国のWell-beingの動向~」 (https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/action/20240809/tsuikashiryou1.pdf) を加工して作成) 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 約1年前 ここの質問知りたいです。 ■第2回 文章表現の力 月 日( 第2回 ~19 文章表現韻文・文学史・文法の力 次の文章を読んで、後ろの問いに答えよ。 句読点による意味の違い(5点×4) ちかまつもんざえもん じゅずや せっせと句読点を打つ近松門左衛門に、数珠屋が「句読点かいな、い らんこっちゃ。」と言った。二、三日後、数珠の注文が門左から届いた。― 「ふたえにまげてくびにかけるようなじゅず」 数珠屋は「二重に曲 げて首にかけるような」とは、随分(A) 数珠を欲しがるものだ と、早速そんなのを一つこしらえて持たせてやった。すると、門左は 注文書に違うと言って押しかえして来た。 数珠屋は蟹のように(B しわくちゃな注文書をつかんで門左のとこに出掛けた。門左は じろりとそれを見て、「どこにそんなことが書いてあるな、二重に曲 げ手首にかけるような、とあるじゃないか。 だからさ、浄瑠璃にも句 (薄田泣菫『茶話』) 読法がいるというんだよ。」 かに じょう すずきだ きゅうきん 2 ② ① きみはしらないのですか。 きみはしらないのですか。 かれは会社にはいらない。 かれは会社にはいらない。 警官は血まみれになって逃げる犯人を追った。 警官は血まみれになって逃げる犯人を追った。 次の文は、句読点の打ち方によって二通りの意味になるものである。 読点の位置を変えて意味の異なる二つの文を作れ(読点は各文に一つ)。 句読点による意味の違い(5点×3) 次の各文について、後ろの( )内に指示された数の句読点をつけよ。 句読点を打つ(5点×3) ある日の暮れ方の事である一人の下人が羅生門の下で雨やみを待 っていた広い門の下にはこの男のほかに誰もいないただ所々丹塗り げにん らしょうもん だれ まるばしら 剥げた大きな円柱に蟋蟀が一匹とまっている (句点4・読点5) ②道がつづら折りになっていよいよ天城峠に近づいたと思うころ雨 あまぎ 問1( )Aに入る適当な形容詞を答えよ。 問2 (Bに入ることばとして、適当なものを次から選び、記号を○で囲め。 イ固くなって ア横に走って ウ真っ赤になって 問3 二人は、それぞれ、注文書のどこに読点を置いているか。 それぞれの文に 読点を打て 138 近代文学夏目漱石 (2点×10) ふたえにまげてくびにかけるようなじゅず。 ふたえにまげてくびにかけるようなじゅず。 なつめそうせき 夏目漱石についての次の文を読んで、後ろの問いに答えよ。 高浜虚子の勧めで、雑誌「ホトトギス」に風刺小説『 を発 小説家となった。松山中学に奉職した経験に基づく「 (A)の世界を求めて旅を続ける青年画家を描いた『草枕』を執 』や 筆し、反自然主義に立った。その後、三部作『三 2 727 5 脚が杉の密林を白く染めながらすさまじい早さでふもとから私を追 はたち 2 って来た私は二十歳高等学校の制帽をかぶり紺がすりの着物に (2) 学生カバンを肩にかけていた ③ 私が自分に祖父のある事を知ったのは私の母が産後の病気で死に ばんのよう ふたつき 20 その後二月ほど経って不意に祖父が私の前に現れて来たその時であ (2 むっつ った私の六歳の時であった 次の俳句の季節を答えよ。また、解説を後ろから選び、記号で答え 近代(2点 411 ①万緑の中や吾子の歯生えそむる 中村田野 AL ② あはれ子の夜の床の引けば寄る 中村 ) ( <-18 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 3年弱前 独立分詞構文と普通の分詞構文ってなにがちがうんですか? 主語が一致してるかしてないかですか? 198 発展 There ( ) no available information on the crime, the police ask 198 the mass media for cooperation. 文网分 400 noil 11 being 2 having 3 is 4 seems 1 stars L (0) * >***** (1) (d) (+-) [8] (c) (**) ) ) [mal (b) (s+JJ 5\-) ), 199 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 3年弱前 言語文化 雨漏りの音について 「驚いて晴人の顔をみた。」とあるがそのようにしたのはなぜか。本文の内容を踏まえて説明しなさい。 解答は、アパートではなく一軒家なのに昭和っぽいたたずまいの家のイメージが2人とも漫画で知ったものしかなく同じ固有名詞を思い浮かべていたから。って... 続きを読む 80 エンジンが自動でストップする。 この世の進化は毎年毎月、たゆまずに行われているだろうが そのようには進まない。毎月リフォームし続けたり、毎年車を買い替えたりに一 きない。あるときまである技術の中に囲まれて変わらずに暮らし、あるタイミン グでいきなりそのときの最新に切り替えるから、家の内装でも自動車でも、必ず、 格段の変化をみせつけられる。 ついさっき、不動産屋の裏手にとめられたこの車に乗り込んだとき、晴人も 「広いなぁ」とつぶやいたが、あれも過去のそれと比較しないと出てこない感慨だ。 車は大きな通りから住宅街に入り込み、一軒の家の前に寄せて停車した。 「着きました。鍵を受け取り、駐車してくるという女の車を見送り、二人でい きなり中に入らずに家を見上げた。 「なんか……『トキワ荘』みたい。 「分かる!」茜は驚いて晴人の顔をみた。同じ固有名詞を思い浮かべていたの だ。アパートではなく一軒家なのに。それに、かつて天才漫画家が集った有名な アパートの姿を実際にはちゃんと知っているわけでもないのに。 住宅街の中の、昭和っぽいたたずまいの家のイメージが二人とも漫画で知った それしかなかった。晴人が鍵を差し込み引き戸を動かす。ガラガラガラ。これも 「古い」と感じさせる音がしてその奥に暗い玄関と廊下が現れる。ひんやりした 玄関に入り込むとき、「トキワ荘」のような不思議な既視感を二人は再び味わった。 「おっと、気を付けて。靴脱ぎからの段差を先に越えた晴人が慇懃に差し出し た手を茜はわざとらしい、と笑いながらとる。 5 だいたいの内見を終え玄関に戻ると、遅れてきた不動産屋の女が制服姿のお尻 をこちらに向けながら、二人の靴をそろえ直していた。 茜は女に、雨漏りする場所を尋ねた。晴人が尋ねなかったのは、雨漏りの有無 以前に借りる気がなかったからだろう。茜も茜で気乗りしなかった。間取りが複 = 雑で、思った以上に住みにくそうだ。先に図らずも露呈した、駐車のしにくさも デメリットだ。隣家の塀と敷地間の近さや、ジメジメした気配も気になる。だか ら、尋ねる必要はなかったのだが。三人で台所まで戻り、女が天井を指さすと染 みのようなものがみえる。 ということは…………。晴人と女はずっと天井を見上げていたが、茜だけすぐに視 しま 2 トキワ荘 東京都豊島 区に一九五二年から一 九八二年にかけて存在 した木造アパート。 塚治虫などの著名な漫 画家が居住していた。 づかおさむ なぜ床を見たのが 「だけ」だったのか。 + たゆまずに 図らずも 進化退化 格段類 格別 漫画我慢 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 3年以上前 現代の「世論操作」の意味段落を教えてくれませんか🙇♂️ る宣伝操作 2ロバート・マーサー Mercer (一九四六―)。 アメリカのコンピュ ータ科学者で、保守 系政治運動の支援者。 3ヘッジファンド投 資家から預かった資 金を投機的に運用し、 高い利回りを追求す る投資組織。 4CEO 最高経営責 任者。 学習のねらい 情報操作の具体優 現代の「世論操作」 絶対的をもって国の て支配する人 今、かつてのような、独裁者によるプロパガンダといったイメージとは違う形での世 論操作が行われています。 ◎有名な例で言いますと、アメリカの大富豪ロバート・マーサーは、大手ヘッジファン ドのCEOで、トランプ政権誕生の陰の立役者の一人です。 マーサーは、データ分析を もとに投資戦略を立てて収益を上げ、巨額の富を築きました。 マーサーは、こうしたデ ータ分析をもとにした投資で儲けてきたスペシャリストなのです。彼はその経験から、 政治もビッグデータ分析をもとに操作し、成功に導くことができると考え、トランプ政 権の選挙参謀となったケンブリッジ・アナリティカ(以下CA社)というコンサルティン グ会社に多額の資金を提供しました。このCA社は、二〇一六年のアメリカ大統領選の 際に、フェイスブックの情報データを無断で使用して親トランプの世論形成を主導した と報道されました。その後、同社は批判を浴びて二〇一八年五月に業務を停止しました。 CA社は、人々の政治傾向や意見分布をフェイスブックから得たビッグデータによっ て見事に調査分析したと言われており、一躍有名になりました。 CA社の副社長は次の ように言っています。 「水曜日の雨の朝に投票所に行かせることと、いつも使っている歯 磨き粉のブランドを変えさせることは、さほど変わりはない」。たとえば、ある選挙区で 共和党候補者を強化したいと決めたら、その地域のさまざまな関連データを徹底的に収 集・分析して共和党に有利な選挙キャンペーンを打ち、さらにその地域の人になるべく 投票所に行かせるような仕掛けを作り出して、共和党支持を増やしたと言われています。 これは、いろいろなやり方があるようですが、たとえば、フェイスブックを使ってい るとすれば、私の場合、自分の勤務先とか、さらには写真も載せています。ですから、 何歳ぐらいで、女性で、大学に勤めていることもわかるし、友達が誰かというのもわか ります。さらに、私はネットショッピングでトイレットペーパーや洗剤から缶詰まで買 っていますし、本もたくさん買いますから、私がどのような生活をしているのか、何を 考えているのか、フェイスブックやアマゾンは、おそらく私のことを私より知っている のではないでしょうか。 そして私が、たとえば、どこかで特定の政党の支持者と知り合いになったとして、フ フェイスブックの友達申請をされて、ま、いいやとプチっと押して友達になると、今度は Robert Leroy 5トランプ Donald John Trump (一九四六 -)。 アメリカの第 四十五代大統領。 6ビッグデータ 多種 多様で、リアルタイ ムに生成・更新され る膨大なデータ群。 コンサルティング会 社 経営上の問題や 課題などの解決をサ ポートする会社。 8共和党 民主党と並 ぶアメリカの二大政 党の一つ。トランプ 大統領の所属政党。 9選挙キャンペーン 選挙に勝つための組 織的な宣伝活動。 「私のことを私より 知っている」とは、 どういうことか。 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 4年弱前 山崎正和さんの、水の東西という作品です。 傍線部分の、「そういうこと」とは、どういうことか教えていただきたいです。 SURB! O そののちにや、良秀がよち 山崎正和 水の東西 「鹿おどし」が動いているのを見ると、その愛嬌のなかに、なんとなく人生のけだるさのようなものを感じることがある。 かわいらしい竹のシーソーの一端に水受けがついていて、それに筧の水が少しずつたまる。静かに緊張が高まりながら、や がて水受けがいっぱいになると、シーソーはぐらりと傾いて水をこぼす。緊張が一気にとけて水受けが跳ね上がるとき、竹 が石をたたいて、こおんと、くぐもった優しい音をたてるのである。 見ていると、単純な、緩やかなリズムが、無限にいつまでも繰り返される。緊張が高まり、それが一気にほどけ、しかし 何事も起こらない徒労がまた一から始められる。ただ、曇った音響が時を刻んで、庭の静寂と時間の長さをいやがうえにも 引き立てるだけである。水の流れなのか、時の流れなのか、「鹿おどし」は我々に流れるものを感じさせる。それをせきと め、刻むことによって、この仕掛けはかえって流れてやまないものの存在を強調していると言える。 私はこの「おどし」を、ニューヨークの大きな銀行の待合室で見たことがある。日本の古い文化がいろいろと紹介され るなかで、あの素朴な竹の響きが西洋人の心を魅きつけたのかもしれない。だが、ニューヨークの銀行では人々はあまりに 忙しすぎて、一つの音と次の音との長い間隔を聴くゆとりはなさそうであった。それよりも窓の外に噴き上げる華やかな噴 水の方が、ここでは水の芸術として明らかに人々の気持ちをくつろがせていた。 流れる水と、噴き上げる水。 そういえばヨーロッパでもアメリカでも、町の広場にはいたるところにみごとな噴水があった。ちょっと名のある庭園に 行けば、噴水はさまざまな趣向を凝らして風景の中心になっている。有名なローマ郊外のエステ家の別荘など、何百という 噴水の群れが庭をぎっしりと埋めつくしていた。樹木も草花もここではそえものにすぎず、壮大な水の造型が轟きながら林 立しているのに私は息をのんだ。それは揺れ動くバロック彫刻さながらであり、ほとばしるというよりは、音をたてて空間 に静止しているように見えた。 時間的な水と、空間的な水。 そういうことをふと考えさせるほど、日本の伝統のなかに噴水というものは少ない。せせらぎを作り、滝をかけ、池を掘 って水を見ることはあれほど好んだ日本人が、噴水の美だけは近代にいたるまで忘れていた。伝統は恐ろしいもので現代の 都会でも、日本の噴水はやはり西洋のものほど美しくない。そのせいか東京でも大阪でも、町の広場はどことなく間が抜け て、表情に乏しいのである。 西洋の空気は乾いていて、人々が噴き上げる水を求めたということもあるだろう。ローマ以来の水道の技術が、噴水を発 達させるのに有利であったということも考えられる。だが、人工的な滝を作った日本人が、噴水を作らなかった理由は、そ ういう外面的な事情ばかりではなかったように思われる。日本人にとって水は自然に流れる姿が美しいのであり、圧縮した りねじまげたり、粘土のように造型する対象ではなかったのであろう。 言うまでもなく、水にはそれ自体として定まったかたちはない。そうして、かたちがないということについて、おそらく 日本人は西洋人と違った独特の好みを持っていたのである。「行雲流水」という仏教的な言葉があるが、そういう思想はむ しろ思想以前の感性によって裏づけられていた。それは外界に対する受動的な態度というよりは、積極的に、かたちなきも のを恐れない心の現れではなかっただろうか。 見えない水と、目に見える水。 もし、流れを感じることだけが大切なのだとしたら、我々は水を実感するのにもはや水を見る必要さえないと言える。た だ断続する音の響きを聞いて、その間隙に流れるものを間接に心で味わえばよい。そう考えればあの「鹿おどし」は、日本 人が水を鑑賞する行為の極致を現す仕掛けだと言えるかもしれない。 回答募集中 回答数: 0
現代文 高校生 約4年前 文章系がほんとにできなくて、、良かったら教えて欲しいです、、 解法テクニック m P叫エ社 松浦寿輝「小動物のユートピア』 判 展開図 主張の提示一1~3段落 次の文章を読んで、後の設問に答えなさい。 ただしそれは紙型の大小という物理的な問題でもなければ、頁数が厚いか薄いかという大著小著 の差の問題でもない。一冊の書物が「想像的」な対象としてわたしたちの内なる空間に浮上して くるとき、もしそれを小さなものとして想い描けないかぎり、わたしたちはその書物を本当には一 所有しえないということだ。そして、所有しえない書物とは、結局わたしたちには縁のない書物 のことなのだ。大きな本。それは、わたしたちがいまだ自分の肉体の内に摂り込みかねている本一 筆者の見解 時 書物の魅力は何と言ってもその小ささにある。人が本当に好きになれるのは小さな本だけだ。 書物の魅力はその【小ささ】にある 「想像界」の内で本を【小さくつ ろ一こ %D 本を【木わう)という行為 のことである。ことは哲学であろうが漫画であろうが変わりない。そして、大きな本が小さくな一 る手応えを味わう瞬間の、何という至福。 「想像界」の内で本を小さくすること。そのために必要なのは本当は、その本を全部読み通す とか内容を十分に理解するといっただけのことではない。たとえ隅々まで知的に把握しえたとこ 9 ろで大きいままにとどまる書物はいくらもある。わたしたちの肉体が、それを小さなものとして一 受容するという奇蹟が起こらねばならぬ。それがつまりは、愛するということだろう。そしてわ一 一般的な見解(本を愛すること) 。紙型などの【物 」な大小;ものと一 して所有できる書物の【物理】な」 まいに執着すること II 外見の審美的な鑑賞(4段落) たしたちが愛せるのは決まって小さなものだけである。こう言ってもいい。愛のただなかでは存一 在も事物も決まって小さくなる。それは、本が物質としてのものでなくなるというのとほとんど 同じことかもしれない。 本を全部読み通すとか内容を十分に理解」 かつう、愛書家とは、ものとして所有できる書物の物質的な位いに執着する人間のことと見な一 するとかいうように【 ん】に理解す されている。何年に出た第何版という歴史的な出自とともに、装工や紙質や印字の配置といった」 II 内容の知的な理解(4段落) 前段の主張からの発展|4.5段落一 だがわたしたちは、内容の知的な理解からも外見の審美的な鑑賞からも距離をおいたところで」 書物を愛したいと思う。そのとき書物は小さくなる。本当は、大きさ小ささといった物理的範略一 そのものから逸脱してしまうと言ってもよいのだが、ここではあえて「想像的」な比喉としての一 筆者の見解」 愛の対象」 II ||小ささ の利点は何よりも「【憶E]」性 小ささにこだわっておこう。その場合、小ささの利点は何よりもまずその「携帯」性にあるだろ う。わたしたちはどこにもかしこにも持ち歩ける本を好む。その対極にあるのは、どこか外国の s 図書館にたった一冊しか現存せず、然るべき身元証明を提示し、ややこしい書類手続きを経たう えでなければ閲覧することのできない稀観本といったもののイメージだろう。おいそれとは近寄一 物理的なもの =小さくてどこへでも持って 行ける(=携帯性) ることもできないし、ようやくそれに触れる機会にめぐりあっても、うっかりするとたちまち装一 本を愛すること 丁が壊れたり紙葉が制落してしまうので殊の外大切に取り扱わねばならず、そもそも頁をめくる」 のだけでも一仕事であるような、凝りに凝った革装の四つ折り本か何かのイメージ。そうしたも3 のとの出会いが喚ぶであるう感動や興奮も、それなりに理解できないわけではない。だが、小さ な本の魅力は、そうした厳かに蛇立する不動なもののまとうアウラとは無縁である。それは、近 寄り難いものが人に強いるような敬意を要求することもない。どこへ行こうとそれはいつも人と一 ともにあるからだ。ポケットの中を探ればいつでも指に触れてそれがあることを確かめられるお 守りのようなものなのである。よく懐いた小動物のようにと言ってもよい。ドリトル先生の物語 " に出てくるあのハッカネズミは、敬愛する先生のくたびれたフラノの上着のだぶだぶのポケット」 にもぐりこんで、どんな遠い旅行にでもついて行くことができたではないか。 だが、繰り返して言っておけば、この小ささは必ずしも物理的なそれではない。物理的に小さ くてどこへでも持って行ける本の魅力というものはたしかにあるし、ジーンズのポケットにこの一 一冊などと言うとどこかの出版社の文庫本の宣伝惹句みたいになってしまうけれど、岩波文庫の e 小林秀雄訳「地獄の季節」を或る時期肌身離さず持ち歩いていたといった体験に覚えがある人は一 多かろう。あれは菊判の大冊のランボー全集か何かではやはり様にならない振舞いなのである。 II 現実としては書物が一 1である場所 で、書物の内容を一 】の中で一 1思い浮かべられること 一般的な見解」 本を愛すること 厳かに乾立する【不】なもののまとう アウラ 合 近寄り難いものが人に強いるような 高」を要求する しかし、本当のことを言えば、ひとたび所有することのできた書物はもはや実際に持ち歩くには一 2 松通寿「小動物のユートヒ 対比設明の 物質的な表情をめぐる趣味階好の洗練が彼の主要な関心事となるだろう。彼は、自分の躯の外に あるものを愛しているのだ。書物はそのとき、或る確固とした色と大きさと重さと手触りを備え一 ていなければならない ロ:目 回答募集中 回答数: 0