例題 34 酸化還元滴定
ある濃度の過酸化水素水 10.0mLに硫酸を加えて酸性にし
た。 この水溶液に0.0100mol/Lの過マンガン酸カリウム水
溶液を滴下したところ, 14.0mLで反応が終了した。
(1) 滴定の終点はどうして決めたらよいか。
(2) 過酸化水素水の濃度は何mol/Lか。
考え方 中和滴定と同じ器具を用いて, 濃
度既知の酸化剤 (還元剤)から,過不足なく反
応する還元剤(酸化剤) の濃度を決定すること
ができる。この操作を酸化還元滴定という。
(1) 反応容器にH2O2が残っている間は, 滴
下したMnO (赤紫色) は反応してMn²+ (無
色) になるが, H2O2がなくなると, MnO4-
の色が消えなくなる。このときが滴定の終
点となる。 すなわち, 酸化剤のKMnO4は
指示薬としての役割も兼ねている。
(②2) 酸化剤と還元剤が過不足なく反応する点
を当量点という。当量点では, (酸化剤の
過マンガン酸
カリウム水溶液
0.0100×
濃度未知の
過酸化水素水
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受けとったe-の物質量)=(還元剤の与えた
e-の物質量) の関係が成り立つ。
(8
MnO+5e +8H+→ Mn²+ +4H2O
H2O2 → 2H++O2+2e-
MnO4- 1molは電子5molを受けとり、
H2O2 1molは電子2molを与えるから,
過酸化水素水の濃度を x [mol/L] とすると
14.0
1000
-X 5 = x X
10.0
1000
-X 2
.". x=0.0350[mol/L]
解答 (1)滴下したKMnO の赤紫色が消え
なくなる点を終点とする。 (2) 0.0350mol/L