植物の種子が休眠しているときには、
ある植物ホルモンによって発芽が抑制されている。
温度や水の条件が整い種子の休眠が解除されると,歴で合成されるジベレリンによって発芽が
促進される。オオムギの種子の場合,種子が発芽に適した条件になると, 歴でジベレリンが合
成される。そのジベレリンが、歴乳の外側の特殊な細胞層に移動し, そこで細胞内受容体と結
合して、。歴乳のデンプンを糖に分解する酵素の遺伝子の発現を誘導する。この酵素のはたら
歴の吸水を促進させることに
きでつくられた糖は, 歴に吸収されて栄養分となるとともに,
も関与する。
種子の中で,光によって発芽が促進される種子を光発芽種子という。光発芽種子では,光は
光受容体であるフィトクロムに吸収され,発芽は。赤色光によって促進され,遠赤色光によっ
て抑制される。光発芽種子について次の[実験]を行なった。
[実験] ある植物の光発芽種子を均一に混ぜてから6つの実験群に分け, それぞれ水を与えて
一定時間,暗室に置いて十分吸水させた後,表1に示した処理を行なった。赤色光と遠
赤色光の照射は暗室内でそれぞれ5分間行なった。実験群3~6では各処理を連続して
行なった。処理を終えた種子を暗室に7日間置き, 発芽した種子の割合(発芽率)を求め
た。
表1
実験群
処理条件
発芽率(%)
1
無処理(暗条件)
30
2
赤色光
100
3
赤色光→遠赤色光
3
4
赤色光→遠赤色光→赤色光
100
5
赤色光→遠赤色光→ ジベレリン処理
91
6
赤色光→ ジベレリン合成阻害剤処理
0