*173.〈鉄さびの生成)
鉄は水,酸素と反応してさびを
生じる。イギリスの化学者エバン
スは,鉄さびの生成する機構を明
らかにするため,以下に示す実験
薄赤色
赤褐色のコロイド粒子
青色
を行った。
鉄板
鉄板
ヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリ
ウムとフェノールフタレインを少
量含む3%塩化ナトリウム水溶液をつくった。この溶液をスポイトにとって水平に置い
た鉄板の上に滴下し,できた液滴の様子を観察した。すると, 図の(i)に示すように,液
滴の中心付近が急速に。青色に変化するとともにその周囲は、薄赤色に変化した。この
とき,青色の部分と薄赤色の部分の境界付近は無色透明であった。そのまま放置したと
ころ、図の(i)に示すように, 青色の部分が小さくなり, その周囲に赤褐色のコロイド粒
子が生成した。コロイド粒子の生成している周辺は無色透明であった。
この実験で起こる化学反応について考察してみよう。鉄は水と接触すると,
く実験の模式図>
ア
で示される反応によりイオンとなって水溶液中に溶出する。 このとき生じた電子は、 水
ならびに酸素と次式のように反応して水酸化物イオンを生成する。
O2 + 2H:O + 4e" → 4OH
2
反応式の, 2から, 。鉄は酸素, 水と反応して酸化されやすい物質を生成することがわか