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可惜 もったいない。おしい
つけ帯 作り帯。胴に巻いた帯へ、別に作一
ってある結び目の部分をつける帯。
経験と推察を読み分ける一
周形「幸田家のきもの』
一筆者は祖母にきものを着つけてもらっている。
日「どこか痛かったり、きついところはないかい」
やさしい声でそう聞かれて、誘われるように思った。祖母の手はしっかりしていて、一度ぎゅっと結んだ
結び目はヨウイなことでは解けないし、ずるずる着くずれることもない。それがわかっていて、午後いっぱ」
いきもので過ごすなら、帯はいくらかゆるくてもいいかもしれなかった。
が少しきついの」
「ああ、わかった。お祖母ちゃんがちゃんと具合よくしてあげるからね」
ジョウキゲンで祖母はウけあい、するすると帝を解くと、正面の模様の位置を確かめた。そのままぐるっ
と胴まわりを一周、寸法を積もって、いきなり大きな裁ち錬を持ち出すと、なんの跡踏も相談もなく、じょ
りじょりと切り始めた。
|構成メモ 文章全体をつかみとる
e上の各段落の中心文に線を引き、口に
本文中の言葉を書き入れよ。
2偶成三つの意味段落に分かれるよう
一線を書き入れよ。
日 祖母に「帯が少しきついの」と言
った。祖母はなんの路議もなく
裁ち鉄で帯を切り始めた
目の前で帝はちょん切れた。
m
園もったいながりの私の一
「ああ!お相母ちゃん!」
その声にふり返った母も、あっけにとられて声をあげた。
「母さん、なんてことするの、可惜ものを」
2帯を噛む裁ち鉄の黒々と大きく見えたこと。目の前で帯はちょん切れた。
3小学校を卒業したばかりの私に帯の格や値段、使い勝手のょしあしがわかるわけではない。けれど、なん
といってもおろし立てだ。銀地の丸に松、竹、梅、菊の縫いとりがある。「これが蘭、菊、梅、竹の四つなら 15
四君子というのよ」と仕立てあがった帯を前に母に教えてもらったばかりなのに 。もったいながりの私
のショックは大きい。ちょっとゆるめてほしいなんて、余計なことを言わなきゃよかった。後悔しきりだが
時すでに遅し。帯はまっぷたつに切れて、しかも祖母は大にこにこなのである。一
回 今になって思えば、あのときの祖母は無茶をしたわけではなく、祖母なりの論理にもとづいての早業だっ
|は大きい。帯はまっぷ
たつに切れて、しかも担母は
|なのである
回 今になって思えば、祖母なりの
にもとづいていた
きものを楽しむ
と、希一本を秤にかけて
即座に判断したのだろう。
たのだろう。孫娘は帯がきついと言っており、きものを着慣れない今の娘たちは他人に着つけてもらう窮屈 a
さゆえに、きもの嫌いになる。自分で着られるようになれば好きなように調節できるのだから、それまでに
きものを窮屈なものと思いこませてしまったら、そこでその子のきものの福は逃げてしまう。きものを楽し
こうして帯は一回こっきりの
|となった。
む一生の福と、真新しい帯一本を秤にかけて、祖母は即座に判断したのだろう。祖母に言わせれば、秤にか
」構成メモを用いて、百字要約をしよう。
けるほどもない、あたりまえのことだったかもしれない。
艦Kサミ 具体例に着目する ②
こうして帯は一回こっきりのつけ帯となった。
経験と推察を読み分ける一
随筆は具体的な経験から推察して得
た意見を述べることが多い。
潮 |岡
ー線A~Fのカタカナは漢字に直し、漢字
は読みを書け。
ー線3とあるが、具体的にどのような行動を指
の×→
しているか。本文中から一文で抜き出し、最初の五字」
本文で確認 口に本文中の言葉を書け。
回想(具体的な経験をふり返る)
日~図 「帯がきつい」と言ったら、祖」
母はおろし立ての|1|
しかも祖母は大にこにこなのである。
を書け。
ロ
VS読スキル問題|
を切った。
問二 ||線1とあるが、祖母はどのような行動をおこ」
したのか。次から選べ。一
ア 番の仕立て直しをしようとして失敗した。
ィ 帯を切りきものを着なくてもいいようにした。
ウ 帯をゆるく結んで、きものの福を教えた。
工 番を二つに切って、つけ帯にした
H国
-線4とあるが、どのようなことが「あたりま
え」であるのか。三十字以内で書け。
設問の(対比の表現)「秤にかける」という表現で、
比べられているもの=きものを楽しむ
|真新しい|
|祖母の思いを推察|
砂
回 きものを楽しむ2
を逃してはいけないと判断したのだ
問三|線2の表現から読み取れる筆者の心情として、
適当でないものを、次から選べ。 てへ
ア きらびやかな帯を切断する鉄を恐ろしいものに感
問六 現 本文の表現や構成の特徴の説明として、最も
適当なものを次から選べ。
ア 最後の一文が、「今になって」気づいた祖母への感一
謝の思いの象徴的な表現になっている。
ィ 出来事を見渡せる「今」の立場から、当時の祖母の
心情や行動の理由を考えて描いている
ウ 会話表現を多く使うことで、筆者の心情だけでな
く、祖母や母の心情も丁寧に描いている。
ェ 子どもの頃の思い出話を一つの例として、
きものを楽しむ大切さを表現している
じている。
ィ おろしたての帯が切られていくことに衝撃を感じ
線a「降籍」とほは同じ意味を表一
す言葉を次から選べ。
[ためらいおどしくやみうたがい]
ている。
ウ 鉄の大きさは、そのまま祖母の愛情の大きさだと」
感じている。
工 祖母の決断は止められないほど強いものだと感じ
ている
線b「秤にかける」の意味を書け。
「幸田家のきもの」
mLA
具標時間
回想
推察
論読 現代文2
商読 現代文2