私たち日本語話者が普段何げなくモノを数えているようでありなが
ら、実は数えるモノの中からどのような形や〈生物/非生物〉の区別
機能性やその他もろもろの特徴を探し出し、それにどの助数詞を用い
たら適当であるかという判断を瞬時に下していることを、どれほど多
くの人がはたして認識しているだろうか。
これまでの研究の多くは、どの助数詞がどんな性質を持った名詞に
伴うかを詳しく調査し、助数詞全体をタクソノミー(多重構造の階層)
す ょう
で表したり、 名詞の素性を(プラス/マイナス〉で条件付けしたり
してきた。例えば、[+生物]だけなら「一匹」と数え、さらにもっ
と詳しい素性として[+翼]がつけば「一羽」と数える、といった具
合である。動物は「一匹」で、スズメは「一羽」と数える。それでは
ほにゅらる。
クジラは? [土戦類]、[+大きい]の素性から「一頭]だろうか、
それとも[+海洋生物]、[+尾]で「一尾」だろうか。
(出2)
名詞のカテゴリー化と認知システムの観点から この問題に取り組
(一部)
もうとすれば、プロトタイプ(特定の文化において最も典型的な属性