ノートテキスト
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主格関係代名詞の省略 othere構文を関係代名詞節の中に持つ場合、 主格 でも省略できる。 例. He made use of every advantage (that) there was. 「彼はあらゆる利点を活用した。」 ○主節がthere be またはhere beの場合にも、 主格関 係代名詞を省略できる。 例. There is a man (who) wants to see you. 「君に会いたがっている男性がいる。」 例. Here is an episode shows his humor. 「ここに彼のユーモアを示すエピソードがあります。」
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前提と含意 ○ある命題が成り立つ為に、 必ず真である必要のある命題を、 「前提」という。 例1. The French king is bald. (フランスの国王は禿だ) 例2. Napoleon, who recognized the danger to his right flank, himself led his guards against the enemy position. ※例1では、「フランスには国王が存在する」という前提が存在す る。 元の文を否定(~は禿ではない)しても、前提(~が存在する) は維持される。例2.では関係詞節の内容 (Napoleon recognized...flank) が前提にあたる。 ○ ある命題が真である時に必然的に真である命題を「含意」と呼 ぶ。元の命題を否定すると、 否定される。 例. The anarchist assassinated the emperor. ※この文では、「皇帝が死んだ」 が含意される。「暗殺しなかった」 と元の文を否定すると、「死んだ」という含意も消える。
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関係代名詞の諸相 ○ ある名詞に、 後続要素が現れる前に修飾要素が付き、それが 完結する前に新たな要素が付く、 結果一つの構造の中に別の 構造が埋め込まれる文を、 中央埋め込み文と呼ぶ。 中央埋め込みの反復は、記憶への負荷が強く、回避される。 例1. *The rat [the cat [the dog chased] ate) died. 「その犬が追った猫が食べたネズミが死んだ。」 例2. I hit the dog [that chased the cat [that ate the rat]]. ※例2では、 要素が完結してから次が続く為、 中央埋め込みでは ない。 ○ 疑問代名詞の後に来る場合、 wh-の反復を避けて音調を整え ることから、 thatが好まれる。 例. Who that knows him doesn't love him? 「彼を知っている人で彼を愛さないものがいるだろうか。」
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解釈上の困難を伴う用例 My object was to give to such readers as are confused by the great riches which we have inherited from the authors of the past a list of books which anyone who is interested in the things of the spirit could read with pleasure and profit. (Maugham)
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訳 「私の目的は、 過去の作家達から私達が受け継いできた大宝庫に茫 然自失といった読者に、精神の問題に関心を持つ人が誰でも、読めば 愉しく益になり得るような書物のリストを提供することだった。」 o give <to such readers...> a list of books(O) give Oto~のOが文末焦点の為に後ろに回っている。 o readers (as are confused by the great riches (which...)) asは疑似関係代名詞で、 as節中にも関係詞節がある。 o books (which anyone (who is interested...) could read ...) これ自体は中央埋め込みだが、 埋め込み回数の少ないも のは実例でも見られる。
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要素の外置
○ 要素が文内の元々の位置から離れて文尾に置かれることを外
置と呼ぶ。
例 1. A review will arrear of this book.
例2. A man came into the room that no one knew.
※各々、 of 句とthat節が主語名詞句から切り離されている。
○ 外置される条件として、 要素が動詞の内容と関連性が強い場
合、 また名詞句が他の要素より重要な場合に外置出来る。
例1. A man hit Mary who {had hostility toward her/X was
wearing a T-shirt}.
例2. John read a book {yesterday/ × carefully} by Chomsky.
※例1はwho以下はmanにかかる。 敵意を持つことは、人を叩く
ことと関連性がある。 例2は、 yesterdayに比べcarefullyの方
が重要性が高く、相対的に名詞句の情報の重要性が下がる。
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関係詞-内と外の関係 ○ 英語の関係詞節は、 関係詞節の中の名詞が外に出た形であ る。これを関係代名詞の「内の関係」という。 例. This is the ring (which Mary wants to buy $). 「これが、メアリーが買いたがっている指輪です。」 。 一方、日本語の連体修飾節は、必ずしも修飾節内部の名詞を 復元出来ない。 日本語は、名詞句の移動として表せる場合で なくとも、内容的な関連性によって修飾節を名詞と結び付ける ことが可能である。 これを「外の関係」という。 例. (魚が焼ける)匂いがする。 ※「匂い」にあたる語を、 節の内部に復元出来ない
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BUTの用法 ○ butには、 関係代名詞として働き後続の内容を否定する用法 がある。 つまり、 名詞 but SV~で「〜ない……」 を表す。 例. There is no rule but has exceptions. 「例外をもたない規則はない。」 ○ butには前置詞として、 「~以外の、 〜でない」 の用法もある。 また、 onlyのような強調を表す副詞の用法もある。 例1. Coal is nothing but a stone. 「石炭は石以外の何物でもない。」 例2. She is but(=only) a child. 「彼女は子供に過ぎない。」 ※強調の用法は、大元においてnothing but a childのような否 定要素の省略によると考えられる。
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解釈上の困難を伴う用例 It is common to assume that we are dealing with a highly intelligent book when we cease to understand it. Profound ideas cannot, after all, be explained in the language of children. Yet the association between difficulty and profundity might less generously be described as a manifestation in the literary sphere of a perversity familiar from emotional life, where people who are mysterious and elusive can inspire a respect in modest minds that reliable and clear ones do not. (Alain de Botton)
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訳「...深みのある内容を、なんだかんだ言っても子供の言葉で説明す ることは不可能だろう。 しかし、もう少し厳しくみれば、難しい文章だ から内容が深いと考えるのは、日常生活でありがちなひねくれた態 度が読書の場に現れたものだと言える。控え目な性格だと、謎めい て捉えどころのない人には、信頼できて分かりやすい人には感じな い尊敬の念を覚えがちである。」 o after all: 結局 (今回は緩やかに理由を導く) ※前言を補足する(何だかんだ言ってやはり)、または予想に反する 結果を述べる o a manifestation in the literary sphere of a perversity of以下を意味上の主語とする名詞構文で、以下の内容を表す。 Cf. A perversity manifests itself in the literary sphere. familiar from emotional lifeは、 perversity への後置修飾。 o people (who...) can inspire a respect... (that reliable and clear ones do not). onesはpeople do not do not inspire の省略で、 that節は respectにかかる。
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語彙受動と変形受動
○ 受動構文の過去分詞形には、 時に他の語よりも形容詞的特徴
が強いものが見られる。
{意味上の主語をby以外で表示する、 veryで強調できる }
といった点が指標となるが、これらは動詞の変形ではなく、 最初
から過去分詞の語形を取る形容詞と考えられる。 この、受身的
な意味を持つ形容詞の文を、 語彙受動と呼ぶ。
例. I am afraid of spiders.
「私は蜘蛛が怖いです。」
※元は古い他動詞affrayより。 中世以降しばらく、 意味上主語の
表示はof句が優勢となり、 it is kind of youにも見られる。
○ 小節を伴うknowの受身は語彙受動にあたるknown to~ では
なく、 byで表すのが自然。
例. Everyone knows John to be a CIA agent.
⇒John is known by everyone to be a CIA agent.
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受動態―意味の諸相
o 能動態と受動態の意味は完全に等価ではない。 例1.はダム一
般の性質であるかのようである。
例1. *Dams are built by beavers.(ダムはビーバーが造る)
例2. Dams are built to hold back the water.
○ 自動詞+前置詞による擬似受け身文は、その動作が主語を特
徴付けるものであるかによって可能となる。
例1. The bed was slept in by {*Taro/the prime minister}.
「そのベッドは{太郎/首相}によって寝られた。」
例2. This lake is not to be camped beside by anybody!
※例1.は、首相が寝たという事実がそのベッドに希少性を与える
読みが可能。
○ 特徴付けの発想はタフ構文にも見られる。 一個人のブラウンに
とって易しい事は、 赤ん坊一般の性質の記述とは言い難い。
例. Babies are easy for {their own mothers/*Mr. Brown} to
please.
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受動態―意味の諸相 ○一般的な情報構造では、旧情報→新情報へと話が進む。 また、主語は一般にそれが何に関してかという話題を表す。 例. The history of literature is largely dominated by writers distinguished in their lives and works... Writers, being human, have been moved by the suffering of other men 「文学の歴史を担ってきたのは、主としてその生活や作品...に おいて卓越した作家たちである。 作家も人間である以上、その 心を動かしてきたのは、他の人々の苦悩なのである。」 ○似た情報構造を形成するものに、 OSV型の倒置があるが、 こち らは文の構造上のイレギュラー性があり、対比的な意味が強く 出る。 例. London I know too well, and the others I do not love enough. 「ロンドンは知りすぎるほど知ってる。 他の都市はあまり好きじゃ ないんだ。」
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解釈上の困難を伴う用例 If the beauty of the summer were to be whisked from man's sight overnight- greenery stripped from trees, leaving naked branches to rattle in a cold wind -the quick transition might be too painful to bear. As it is, autumn comes gently and a little at a time, permitting man to become accustomed leaf by leaf, to the idea of cold nights and of a world turned to browns and grays.
ページ15:
訳 「夏の美しさが一晩のうちに人間の目から吹き消され、 緑の葉が木 から剥ぎ取られ、 裸になった梢が寒風にガタガタ鳴っている、なん てことになれば、 その急な移り変わりは痛ましくて耐えられないだろ う。 しかし実際には、秋はそろいそろり小刻みにやってくる。 人間が、 寒い夜、 様々な色合いの褐色、 灰色に変わった世界というものに 一葉ごとに、なじんでいけるようにさせながら。」 greenery (were to be) stripped from trees, leaving... 直前の言い換え o leave O to do: Oが~するにままにする 形式上の主語+動詞以外で、 主語述語の関係が成り立つものを、 小節と呼ぶ。 Cf. I'll make you happy. (私はあなたを幸せにします) ※youとhappyに主語述語の関係が成り立つ o As it is: (しかし) 実際には←対比を導く機能 o leaf by leaf... 秋の縁語を使ってa little at a time を言い換え。
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生成文法 導入 ○文は、 形式と意味のペアである構成素がいくつか組み合わ さって出来ている。 ここではさしあたり、文を構成する最小の要 素を単語とする。 いくつかの単語が組み合わさって、より大きな 単位(句)を形成する。 その様子は、次のような階層構造として記述出来る。 動詞句 動詞句 副詞句 動詞 名詞 very much like fish o ここでは、likeという動詞が、 fishという名詞と結びつき、さらに very muchという副詞が結び付いている。 very muchもvery とmuchという二つの語に分けられるが、二つ以上からなる要 素をまとめて簡略的に表記する時に、 三角形△を用いる。
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生成文法―導入 次の文の構造を考える。 例. I walk in the park. ○ 文Sは概略、 主語である名詞句と、 述語である動詞句からなる。 さらに、自動詞の動詞句は、 動詞と前置詞句 (PP)からなる。 こ れを句構造規則と言い、次のように表記する。 S→NP VP VP→V PP ○ さらに、 NPやVの例として、 具体的な名詞が当て嵌まる。 NP→I S V→walk ○ PPは、 前置詞Pと名詞句 the parkからなる NP VP PP→P NP I V PP P→in walk P NP NP→the park 以上を樹形図で表すと、次のようになる。 in the park
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生成文法―導入 o 句構造規則によって組みあがった形は、時に、様々な変形を 加えられた上で使用される。 この時の変形には、要素の移動 や削除、屈折変化などがある。 移動要素が元々あった位置に 痕跡を残す。 ※受動変形の例では、 元の主語の削除、 目的語の繰上げ、 動詞 の変化が起きている。 Foreign books are sold t at the shop. o 受動態に変形することで、 それが指示する意味にも変化をもた らす場合がある。 例1. Everybody in this room speaks two languages. 例2. Two language are spoken by everybody in this room. ※例1.では、生徒Aが日本語と英語、 生徒Bが英語と中国語、 の ように組み合わせが任意で構わない。一方、 例2.では「ある二 言語について、 この部屋の生徒がそれを話す」を表し、その言 語の組が共通していないといけない。
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解釈上の困難を伴う用例 Every proposal for a future gain for all is beset by those to whom it would mean an immediate loss. It needs some force that stands more aloof to carry it; and as things are that force can only be the central government. Unless we are prepared to give the central government power to see to it that every town has a plan and power to hold the town to its plan when it has got it, we shall wait long enough for effective town-plannning.
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訳 「将来万民に利益をもたらすあらゆる提案も、 それにより当面損失を 被る人々から必ず攻撃されることになる。 そういう提案を実施してい く為にはもっと超然とした立場にある権力が必要で、目下のところで はこうした力を持ちえるのは中央政府に他ならない。 あらゆる都市 が計画を持つように取り計らう権能、そして一旦都市が計画を持っ たならば都市にあくまでもその計画を固守させるだけの職権を付与 する気持ちが我々に無ければ、 効果的な都市計画を実現するまで に随分待つだろう。」 o as things are asが様態を表すが、 as節は時に制限を加える意味を帯び、「Sの 現状では」など判断基準を表す。thingsは世間の物事を現す。 Cf. He is a man of ability as the world goes. 「世間並み(世間の成り行き)からすれば、 彼は有能である。」 o be prepared to do~ : ~ する準備・心構えが出来ている、 快く~する ose to it thatSV~: SV ~ を取り計らう see to~(気を配る、 対処・世話をする) が仮の目的語を取った形。 Cf. Who is seeing to the preparation for the ceremony? 「式の準備は誰が担当しているの?」
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生成文法―中間投射 ○ 構成素には、 他動詞にとっての目的語など、 何らかの必須要 素がある。 ある品詞Xの語に必須要素が付くと、その語は一段 階大きな構成素となる。 これを表す為に、X'(Xバー)という記号 を用いる。 V V’→V NP V NP | study physics ○ この必須要素が付与される位置を補部と呼ぶ。 例えば、 studentという語は、論理的に何らかの科目を学ぶ学生でなけ ればならない。このような意味上、 必須要素となる学習対象を of句で付与することが出来る。 N’→N PP N' PP→P NP N PP P→of | NP→physics student of physics
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生成文法 中間投射 ○ 補部ではない、 随意的な修飾要素を付加詞と呼ぶ。 N'に付加 詞が付与されても、N”のようにはならず、N'のままである。 例えば、with long hairという前置詞句は、 studentという名詞 にとって何ら必然的な要素ではない。 o 動詞に付与される随意的副詞句も同様に扱う。 N' V N' PP PP N PP P NP V NP P NP students P NP with long hair | | study math in the library of English
ページ23:
生成文法-最大投射 ○ さらにN'は、所有格や、冠詞など 定性に関わる要素、 決定詞 (Determiner) が付くことで、 N”と いうより大きな単位となる。N'が N” になる時に要素が付く位置を 指定部 (Specifier)という。これより 大きな単位 (N") は無い。 一般に、 XPと言えばXの最大の単位 (最大投射)を表し、本稿も以後 そう扱う。 NP N' PP Det | N' N PP with long hair student of English ○語によっては補部や指定部に何も付かず、 それ単体でより大きな単位となれる。 問題 無ければ省略表記してよい。 V NP | meet N' V NP | 1 N meet him him
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生成文法–代用表現 ○ 代用表現oneは、NではなくN'に対する代用として機能する。 つまり、student of physicsをoneで置き換えることは出来るが、 studentと置き換えての one of physicsは不可。 例1. Ben likes the student with long hair better than the one with short hair. 例2. × Ben likes the student of physics better than the one of linguistics. NP Det N' | the N' PP | student with long hair OK one NP Det N' | the N of student linguistics
ページ25:
生成文法-動詞句以上の構造 o 冒頭では省略したが、VPには、さらに助動詞や時制といった 屈折に関わる要素(屈折辞、Infl)が結び付き、I'という単位を 構成する。VPはIの補部に来る。 o さらに、I'の指定部には主語名詞句が来る。 通常、冒頭で述べ た文(S)にあたる単位は、IPである。 NP IP I' anybody I VP | | can NP make mistakes
ページ26:
生成文法-動詞句以上の構造 ○ 過去時制の場合、Iの位置には具体的な語は来ず、 [+PAST] という抽象的な情報 (素性)が来る。 ○ この素性が隣に位置するVの要素に作用し(接辞移動)、屈折 が起こる。 NP IP I' | Ken I VP +PAST V NP used the computer ※因みに、完了haveや、疑問文で助動詞が無い場合に挿入さ れるdoは、一旦VPの先頭に付加され屈折を受けてから、 I位置に移動するとされる。これにより、Yes-No疑問文は、 I要素の移動により一般化できる ( 次頁参照)。
ページ27:
生成文法-動詞句以上の構造 ○IPの上の範疇として、 補文標識 (Complementizer)がIPを補部に取る ことがある。 補文標識はここから文が IP NP I' I I VP 始まるという標識である。 補文 (CP)とは 通常、動詞補部に来る文である。 | +PAST CP thought C IP that he was kind ○ 理論上、疑問文形成の為に助動詞が 繰り上がる位置は主節の上に想定される、 空のC位置であり、 wh-疑問文の疑問詞 はC'の指定部に来る。 ※助動詞が無い場合の、 doによる支えは 17世紀頃成立。 Cf. 古い英国用法 (Have you any money?) what CP 0. IP did NP I' you buy
ページ28:
解釈上の困難を伴う用例 That praises are without reason lavished on the dead, and that the honours due only to excellence are paid to antiquity, is a complaint likely to be always continued by those, who, being able to add nothing to truth, hope for eminence from the heresies of paradox, or those, who, being forced by disappointment upon consolatory expedients, are willing to hope from posterity what the present age refuses, and flatter themselves that the regard which is yet denied by envy, will be at least bestowed by time. (東京帝国大学法学部 昭和10年)
ページ29:
訳「賛辞は理由無く故人に注がれ、優れた人にのみ値する名誉が古 人に与えられるとは、次のような人達によって常に言い続けられが ちな文句である。 それは、 真理に全く貢献出来ずに、 奇異な異説に より名声を望み、或いは失望により慰めの便宜を余儀なくされて、 現代が拒絶するものを後世より得んと甘んじ、 嫉妬により未だ拒絶 されている尊敬を、 時が経過すれば一応は授けられるだろうと自惚 れている人達である。」 ○ 文全体はthat節主語、 補語 complaintにlikely以下が後置修飾。 o who...are willing to hope...what the present age refuses, and flatter whoの一つ目の動詞句がbe willing to what節はhopeの目的語 で、flatterがwhoの二つ目の動詞。 that the regard (which...) will be at least bestowed 名詞節を導くthat節で、 主語the regardの動詞はwill be。 因みに、句構造規則および樹形図は、原則二又枝分かれだが、 二重目的語などの一部の表現には若干、 検討の余地がある。
ページ30:
WH-疑問文の形成 ○ wh疑問文は、文中の要素を疑問詞に変えて移動して作るが、 その移動には条件がある。 以後、慣習に従い、不自然な文の 先頭には*を付ける。 ・複合名詞の要素を取り出すことが出来ない。 例1. は同格節、 例 2.は関係詞節内の要素が移動した場合。 例1. *Who do you believe the claim that Bob saw t? 「ボブが誰をキスしたという主張を信じるのですか。」 例2. When do you know the boy who Mary kissed t? 「メアリーがいつキスした少年を貴方は知っているのですか。」 主語内の要素を取り出すことが出来ない 例. *Which book did talking about t become difficult? 「どちらの本について話すことが難しくなったのですか。」
ページ31:
WH-疑問文の形成 従属節付加詞の中から要素を取り出すことが出来ない 例. *What did John leave before fixing t? ・wh節内の要素を取り出すことが出来ない 例. Which book do you wonder whether the students should read t? ・左枝条件、あるNPiがより大きなNPjの最も左側の要素でなら、 NPiをNPjの外側に取り出すことが出来ない。 例. *Whose did you see t parents? ※John's parentsという名詞句は Johnという名詞iがN'に付き、 より大きな名詞の塊を形成する NPj NPi N' | John's N parents
ページ32:
多重WH-疑問文 CP ○ 複数のwh句を含む構造には非対称性がある。 what 例1. Who bought what? C' 例2. *What did who buy? 例3. Where did you buy what? 例4. *What did you buy where? ○ 優位性条件 did NP who bought t ある構造[...X...[...Y...Z...] があり、 (ここではX=Cの指定部, Y=who, Z=what)、YがZをc-統御する時、 XとZを含む規則 (Z をXへ移動)は許されない。 VP ※c-統御 VP PP 要素Aを支配する最初の枝分かれ 接点がBを支配する時、AはBを V where c-統御する。 V NP buy what
ページ33:
定形節と不定形節 ○ 英語現在形では、 三人称単数か否かで、 動詞の形が変化す る。 屈折変化の豊富なイタリア語では、主語が省略出来る。 例. 英語 she speaks Ispeak they speak イタリア語 (lei) parla (io) parlo (loro) parlano ○ 屈折に関する情報はI (nfl)の位置に記載されており、これは動 詞に作用するのみならず、 IPの指定部にある名詞主語の情報 と照合される。こうした、 「一致」 の作用を「大主語」と呼び、定 形節の特徴とする。 ○ 不定形節はこうした一致の作用を持たない。 J. Tom believes [IP himself to be the best detective]. ※believeの方は一致を受けているが、 to beを含む小節には、 一致が見られない。 believeの小節内目的語への格付与は、 例外的格付与と呼ばれる。
ページ34:
再帰代名詞 ○ 再帰代名詞は、 同じ節内で先行詞がc統御する。 (1)a. ではNPがhimself をc統御するが、 (1) b. ではthe dukeは himselfをc統御していない。 節をまたぐ (1)c.も不可。 (1) a. The duke blamed himself. b. Supporters of the duke blamed *himself/themselves. c. *The duke says that the supporters blamed himself. ※以下、 dukeがhimself を c統御出来ない点と、 Supporters of the duke というNP全体が themselves をc統御出来る点を確認 されたし。 IP NP VP N PP NP | Supporters of the duke blamed *himself/themselves
ページ35:
解釈上の困難を伴う用例 So the referential dependencies apparently must also be established in relation to locality restrictions: for a reflexive to be dependent on a c-commanding nominal, that nominal and the reflexive must be clause mates, i.e. they are located within the same clausal domein. (Lohndal and Haegeman)
ページ36:
訳 「よって、明らかに、指示関係上の依存は局所性制約との関係で 確立するに違いない。 これは再帰形がc統御している名詞に依存 する為に、 その名詞と再帰形が節を共有していなければならない ということであり、つまり、同じ節領域内に位置付けられているとい うことである。」 o for a reflexive to be dependent on a c- commanding nominal for〜 が to~ために、 という不定詞の意味上の主語。 o that nominal and the reflexive must be... nominalが無冠詞になってしまうので、このthatは 接続詞ではない。 :を挟んで二つの文が並んでおり、 後半のSVの始ま り。
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