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硫酸酸性にする理由は酸性条件下とそれ以外の条件下で異なる酸化力を示し、反応式及び生成物も異なったものになるものがあるからです。
例えば、過マンガン酸カリウムKMnO4は酸性条件下では、
MnO4-+8H++5e-→Mn2++4H2O
という半反応式をとりますが、
中、塩基性条件下では、
MnO4-+4H++3e-→MnO2+2H2O
という半反応式をとり、生成物及び移動する電子の数も異なることがわかります。この場合は、どちらかと言えば酸性条件にするために硫酸を使ったので、化学反応式を組み立てる際にH2SO4を利用すること、酸性条件下で反応が進むことを押さえておけば良いでしょう。
酸化剤、還元剤の区別は物質それぞれの性質や、反応する元素の酸化数などを見て判断するのが最も良いでしょう。過酸化水素は基本的には酸化剤ですが、酸化力が強い過マンガン酸カリウムや二クロム酸カリウムとは還元剤として反応します。過酸化水素水に硫酸を加えてから過マンガン酸カリウム水溶液を混ぜた場合も、逆に、過マンガン酸カリウム水溶液に硫酸を加えてから過酸化水素水を混ぜた場合も同じ反応が起こります。また、硫酸も熱濃硫酸の状態においては酸化剤として働き、銅などを溶かすこともあります。今回の場合、そうではないので、硫酸は酸化剤としては機能していないと断定できるわけです。
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