次の問い (問1~4)に答えよ。 (配点 13 )
問1 次の表1は, 都市が気候に与える影響を整理したものである。 表1に示され
た都市に見られる気候の特徴について述べた後の文章中の下線部 ①~④のう
ちから適当でないものを一つ選べ。 5
表 1
10-20
日射: 総量に対して (-), 散乱日射に対して (+)
雲 雲量, 霧は (+)
降水:雷雨性降雨に対しては(+)
都市化の段階で(-)
降雪に対しては(-)
a
気温: 年平均, 最高・最低ともに (+)
湿度: 相対湿度は(-)
風速: 年平均,極値は (-)
局所的に極値は (+)
(+)は増加ないし上昇, (-)は減少ないし下降を表す。
『都市環境学事典』により作成。 001
図2
近代以降, ①大気汚染物質など微粒子の浮遊量が増加した都市では,地表
に届く日射の総量は減少した。 但し、コンクリートやアスファルトなど蓄熱性
の高い素材に広く覆われ、人工的な排熱も多いことから,ヒートアイランド現
象が観測されるようになった。また、植生や水面が縮小した一方で,舗装
面が拡大して降水が短時間で排水される都市では、空気中の水分量が減少して,
雷を伴うような豪雨の発生頻度
相対湿度は低下した。そのため,都市では③
は減ったが、降水量は増加する傾向にある。さらに高層建築物が集まる地区を
|中心に
平均風速は弱まったものの、局所的な突風が吹くようになった。
誤文。都市人口の割合が比較的低く、富裕層が
保有する所得の割合が極端に高い国も見られるスは,
都市の経済発展が遅れるとともに,人口増加などを
背景に農村部での貧困問題も深刻なD群である。と
1990年代までアパルトヘイト(人種隔離政策)
が実施されていた南アフリカ共和国では, 少数のヨ
ロッパ系と多数派をなすアフリカ系との経済格差
佐然大きい。
誤文。 都市人口の割合, 富裕層の保有する所得
の割合がともに比較的低いセは,アジア諸国から成
B群が該当する。 自給的な農業が営まれてきたア
ジア諸国では, アフリカやラテンアメリカと比較し
農村部で暮らす自営農民の割合が高く、貧富の
差が小さいとされる。但し近年、工業化に伴って都
市への人口移動が進んでおり,経済格差も拡大する
傾向が見られる点には注意したい。
第2問
問
5
③
拡大
誤り。表では,降水に関して 「都市化の段階
で(-)」と示されている。 都市化に伴って大気中
の水蒸気量は少なくなる上, ヒートアイランド現象
で気温が上昇すると飽和水蒸気圧も増加することか
相対湿度が低下し、降水量も減少する。 但し, 暖·
められた大気は上昇しやすく, ゲリラ豪雨などと呼
ばれる局地的な「雷雨性降雨」 の発生頻度は高まっ
ている。
① 正しい。都市化に伴う工場や自動車などの増加
は、大気汚染をもたらす微粒子の増加を招いた。 こ
うした微粒子は日射を遮ったり、散乱させたりする
ほか、水蒸気の凝結核となって雲や霧を発生させる
ことから、地表に届く日射の総量を減らす効果があ
る。近年は、大気汚染への対策として脱硫装置の普
及や自動車の排ガス規制などの取り組みが推進され
ている。
②正しい。植物は葉から水分を蒸散させるほか,
生や水面の縮小は、大気中に放出される水蒸気量が
河川や湖沼などからは水分が蒸発する。 よって,植
低下することを意味する。 さらに自然状態の地表で
は降雨後に水たまりや土中から水分の蒸発が期待で
きるが、舗装面が拡大した都市では降雨が排水溝や
下水道などを経由して短時間で排出されるため、表
1に示された通り, 都市の「相対湿度は (-)」と
なる傾向が強まった。
④ 正しい。 表1で風速について, 「年平均,極値
は(-), 局所的に極値は (+)」 と示されている通
り,都市では多くの建物に遮られて,風は弱まる傾
向がある。 但し, 高層建築物に向かって吹く風は,
空気が左右上下に分かれるため、建物の側面など
局所的に強風が発生することがあり, ビル風と呼ば
れる。
問2
6 ③
③正文。 都市化率が60~80%の都市における2月
の日最低気温(○)の変化は8月の日最低気温の変
化を上回っていることが読み取れる。
① 誤文。 2月は,都市化率43%の都市を除いて,
いずれの都市・地点とも日最低気温の変化の方が,
日最高気温 の変化を上回っている。
②誤文 都市化率60%以上の都市は、7都市存在
しているが, 8月の日最高気温が2℃以上高くなっ
ている都市は, 都市化率92%の1都市のみである。
なお、猛暑が続く近年は、夏季の日最高気温の上昇
についてヒートアイランド現象と結びつけて説明さ
れることが多いが, 観測記録上は冬季の日最低気温
の上昇の方が顕著である。
④文化の影響が比較的小さい地点(都市
化率18%) の2月の日最高気温は2℃上昇しており,
他の4都市よりも大きいことが読み取れる。 同様に
8月の日最高気温は0.8℃上昇しており,他の3都
市より大きい。
問3
7
ア地点とウ地点は, ともに複数の河川の接触点に
当たるが,アからは2つの河川が東京湾に向かって
流れていくのに対し, ウ地点は標高が0m未満の低
地を流れる中小河川と図2中の北西部から流入する
主要河川との合流点となっている。 よって, ア地点
の写真は 「分岐点に設置された水門」 を撮影した③
ウ地点は 「水位の低い河川」 から 「本川に排水する
施設」 を撮影した④となる。 東京湾に面する工地点
の写真は、台風の吸い上げ効果や吹き寄せ効果によ
って海面が上昇する 「高潮」 被害を防ぐために設け
られた水門を撮影した②である。 イ地点の写真が残
った⑩で,この取水口は「地下の調整池に導水」 す
ることで,下流側の氾濫を防ぐことを目的に整備さ
れている。
問4
8
B 図4中の北東部に広がる浸水想定地域は,神田
なるほど、問題が読めていませんでした💦回答ありがとうございました!