呼吸の3段階目の電子伝達系では、内膜上の複数のタンパク質の間を電子が移動していき(電子伝達)、それにともなって水素イオンがマトリックスから膜間へと輸送され、その水素イオンがマトリックスに戻る際のエネルギーを用いてATPが合成されます。
この内膜上のタンパク質の間をきちんと電子が流れていくために、より電子を受け取りやすい物質が電子の流れる方向に向かって配置されているのです。ボールが高い場所から自然に低い場所へと転がっていくイメージです。このときの「電子を受け取りやすい」ことを「還元されやすい」と言います。
酸化と還元は化学で勉強する内容ですが、生物の代謝分野を正しく理解するために、少なくとも、
酸化=酸素を受け取ることor水素を失うことor電子を失うこと
還元=酸素を失うことor水素を受け取ることor電子を受け取ること
ということは覚えておいた方がよいかもしれません。