これは理論的に答えるには非常に難しい質問です。たとえて言えば「なぜ空は青いのか?」に匹敵するレベル
今回は、現象面で説明します
まず、純粋な硫酸と水を混ぜると必ず発熱します。これは硫酸の性質です。
濃硫酸は、ほぼ純粋な硫酸なので、イオン交換水(こちらもほぼ純粋な水)と濃硫酸を混ぜると発熱します
ですから、硫酸を水で薄めるときには必ず発熱しています。しかし、この発熱量はとても大きいものです。
これを踏まえて
濃硫酸にイオン交換水をたすと発熱量が大きいためにイオン交換水が濃硫酸に触れた瞬間に沸騰します。
投入する水の量が硫酸に比べて少ないため、発熱がすべて水の温度上昇に使われ、沸騰してしまうわけです。
そして、沸騰するときに泡ができて、その泡がはじけるときに濃硫酸がビーカーから飛び出します
濃硫酸がビーカーから飛び出してきたら危険ですよね?だから濃硫酸に水を投入してはいけない操作となります
一方、水に濃硫酸を入れるときでも発熱がすべて水の温度上昇に使われますが、水の量が濃硫酸に比べて多いため、水が沸騰する温度まで上昇せず、危険性は少ないです。
(でも、投入の瞬間には「ぶちゅぶちゅ~」っていう感じの音がして、瞬間的には沸騰しているような音がします)
ただし、水の量が少ないと温度上昇は大きくなります。計算上、100グラムの水におよそ25グラムの濃硫酸を投入すると液温は100度くらいになります(水の量100ミリリットルに対して、およそ15ミリリットルの濃硫酸の割合)