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ノートテキスト

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Chapter
2
第Ⅱ部 遺伝子とその働き
遺伝子とその働き
©Disney
1. 遺伝情報と DNA
1 遺伝子と DNA
生物がもつ形や性質などの特徴を形質という。 形質が子孫に受け継がれる現象
遺伝という。
メンデルは,形質を決定する要素(遺伝子)を想定し,遺伝の法則を導いた(18
年)。その後の研究で,遺伝子は染色体上にあると考えられた。染色体は DNA
タンパク質からなっているが, 実験から, 遺伝子の本体は DNA (デオキシリボ核
であることが示された。
2 DNAの構造
(1)核酸…核に含まれる酸性の物質。 DNA
とRNAがあり, ヌクレオチドが多数つ
ながった分子。
(P
A
T
Pリン酸 塩基
(2)ヌクレオチド=リン酸 + 糖+塩基
DNA(デオキシリボ核酸) の糖はデオ
キシリボースで,塩基はアデニン(A),
グアニン (G),チミン (T), シトシン (C)
のいずれかである。
糖
G
デオキシリボース
ヌクレオチド
(3) シャルガフの法則
シャルガフは,どの生物のDNAでも,
含まれているAとT, GとCの割合が
それぞれ等しいことを発見した (1950
年)。
(4) DNA の二重らせん構造
ワトソンとクリックは、ウィルキンス
とフランクリンのX線回折像やシャル
ガフの研究結果を参考に, DNA の二重
らせん構造モデルを提案した (1953年)。
DNAは2本のヌクレオチド鎖が塩基を
画介して水素結合し, らせん状に巻いた構
▲DNAのヌクレオチド
▼DNA 中の塩基数の割合 (実験値%)
A T G C
酵母 31.3 32.9 18.7 17.1
コムギ 26.8 28.0 23.2 22.0
ニワトリ 28.8 29.2 20.5 21.5
ヒト 30.3 30.3 19.5 19.9
[GCC
AT
IKAH
G-
CG-
造をしている。また,塩基には相補性が
あり、常にAとT, CとGが結合して
CG-
CG-
GC-
潤いる。 DNAの塩基配列が遺伝情報とな
2っている。
▲DNA の二重らせん構造

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3 遺伝子の本体の研究
・肺炎球菌(肺炎双球菌)の特徴
さや
病原性
コロニーの表面
象を
1865
S型菌
あり あり
平滑 (Smooth)
R 型菌
病原性
なし
コロニーの表面
2
なし
粗面 (Rough)
Aと
核酸)
グリフィスの実験
(1928年)・・・非病原
性の肺炎球菌 (R 型
菌)と加熱して死滅
させた病原性の菌 (S
型菌)を混ぜてネズ
ミに注射すると,ネ
ズミの体内でR型
菌からS型菌が生じ
肺炎球菌
注射
(死)
肺炎を起こして死ぬ。
鞘
(病原性)
S型菌
注射
(生)
肺炎を起こさない。
R型菌
(生)
注射
肺炎を起こさない。
S型菌
煮沸 混合して
(殺菌) 注射
(死)
肺炎を起こして死ぬ。
(病原性)
R型菌
た。この現象を形質▲グリフィスの実験
転換という。
エイブリーらの実験 (1944年)・・・ 形質転換を起こす物質, つまり遺伝情報を担う物
質がDNA であることを明らかにした。
ド
S型菌
実験
無処理のまま
R型菌のほかに
結果
肺炎球菌
S型菌
R型菌に混ぜる
培養
S型菌が出現した
形質転換が
考察
`R型菌
起きた
R型菌
すりつぶし
た後,抽出
DNA分解酵素
で処理して
R型菌のみが
結果
培養
見られた
R型菌に混ぜる
形質転換は
考察
・R型菌
起きなかった
S型菌
「タンパク質
R型菌のほかに
結果
分解酵素で
|培養
S型菌が出現した
細胞成分
の抽出液
処理してR型
菌に混ぜる
形質転換が
考察
起きた
・R型菌
▲エイブリーらの実験
P
・ハーシーとチェイスの実験 (1952年)……細菌に感染するバクテリオファージの DNA
とタンパク質をそれぞれ標識して下図のような実験を行い, DNA が遺伝子の本
体であることを示した。
-DNA (目印のついたリンで標識)
目印をつけたDNA -目印をつけたタンパク質
新しくできたDNA -新しくできたタンパク質
-タンパク質 (目印のついた硫黄で標識)
大腸菌に付着した
ファージ
ファージ
大腸菌を
170nm
ファージ
感染。
のDNAが
ふえる。
大腸菌に
のDNA -大腸菌
壊して,
ファージが
外へ出る。
▲ハーシーとチェイスの実験 大腸菌内に入った DNA が子ファージをつくることを示す。
2 遺伝子とその働き
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子ファージ
ができる。