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平家物語 敦盛の最期です!
熊谷次郎直実が敦盛を呼びかけて、
敦盛は引き返してきたと思うのですが
その時、敦盛は
馬に乗りながら海中から出てきたのですか?
あと、むずと組んでの意味ってなんですか…💭

(7) みぎは 汀にうち上がらんとするとこ 波打ちぎわに上がろうとするところに ろに、おし並べてむずと組んで (熊谷は馬を並べて (ツ) (H) どうど落ち、とつて押さへて首 どしんと かぶと 押さえつけて *(オウ) をかかんと甲をおしあふのけて 取ろうと あおむけにして 見ければ、年十六七ばかりなるが、 (顔を)見ると ぐらいの(若武者)が 15

回答

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解説します。
まずこの熊谷次郎直実という人物ですが、実在の人物です。現在の埼玉県熊谷市に本貫地があったことから熊谷次郎を称した武士です。
彼は武蔵武士の典型ともいうべき人で、簡単にいうと頭はパッパラパーですが、情に厚く・忠誠心の大きな人物です。
そんな彼が治承・寿永の乱、即ち源平争乱に参加し、有名な一ノ谷で臨んだ戦いの一幕がこのシーンです。

合戦は源氏側の奇襲攻撃により、戦の行方はおおよそ決まり、平家側の敗北で終わろうとする中、平家の武将平敦盛も敗北を悟り撤退しようとします。そんな中、先陣争いはしたものの、更に名のある武士の首を取ることで恩賞を増やそうと考えて獲物を探していた熊谷直実は、見るからに身分の高そうな甲冑を装備した人物(敦盛)が海にザブザブ入り今まさに撤退するところに遭遇、彼を呼び止めて、
「名のある武士と見た、敵に背中を向けて逃げるとはみっともないだろう。私と勝負せよ」
と戦いを挑みます。
これに応えた平敦盛は正々堂々と勝負のために海から陸へと引き返します。

【ここからが写真の場面】
そして敦盛が馬に乗った状態で波打ち際に上がろうとしたところで、直実は馬同士を押し並べ、敦盛とむずと組んで(イメージとしては馬に乗ったもの同士が胸ぐら掴みあって喧嘩している感じ)
掴みあったまま敦盛が下、直実が上の状態で双方馬から落ち、(直実が敦盛に馬乗りのような状態で)
刀で敦盛の首を取ろうと甲を押しのけていざ顔を見てみると歳は16〜17歳ぐらいの青年であり、貴族のようにお化粧をしてお歯黒をしているのを直実は見る。
これを見た直実は自身の愛息子、熊谷小次郎直家
(これも実在の人物、直実の長男で一ノ谷の戦い、即ち正にこの戦いで先陣争いを直実と共にした際、死ぬ寸前の大怪我を負い、直実が直家の事を物凄く心配する場面もある。後に頼朝から「本朝無双の勇士」と称えられる)
と同い年ぐらいであろうこの青年のどこに刀を刺して殺せばよいのか戸惑ってしまう。
そこで直実は
「あなたの名はなんというか、名乗ってください。お助けいたします」
と敦盛に問いかける。これに対し敦盛は大分失礼な言葉で
「お、前こそ何者だ!」
と問い返す。
直実は
「私は武蔵国の熊谷次郎直実と申すものでございます」と答え、敦盛はこれに対して
「それでは私は自分の名を名乗るまい。ただ討ち取るなら素晴らしい相手だぞ。私の首を獲って試しに人に尋ねてみるといい、皆知っているだろうから」
と返す。
直実は心の中で
「この人は素晴らしい将軍に違いない。(中略)息子(小次郎直家)が怪我をしただけでも私は大変心を痛めたのに、この若者(敦盛)が討たれたと聞いたら、この若者の父は一体どれほど嘆き悲しむ事だろうか、どうにか助けて差し上げたい。」
と思うが、振り返ってみると、土肥(土肥実平)や梶原(梶原平三景時)の軍勢が50騎あまり引き連れてこちらに駆けて来るのが見える。直実は涙を堪えて、
「仮に今私があなたを見逃したとしても、後ろから来る私の味方によって貴方様は討ち取られてしまうでしょう。他の者に討ち取られるぐらいなら、この直実が討ち取ってその後供養していただきます。」
と言うと
敦盛は
「さっさと討ち取れ!」
と気丈に言い放つ。
直実は更に躊躇するも、泣く泣く敦盛の首を切る。
首を獲った後直実は
「弓矢を身につけて戦う者(即ち武士のこと)の定めほど悔やまれることはない。武士の家に生まれさえしなければこのような思いをせずにすんだものを」
と嘆き、泣き続けた。そして直実はふと敦盛が身につけていた袋の中から一本の笛を見つける。
戦いの中でも笛を身につけている敦盛の気品の高さに、戦いの最中にいた武士たちは心を打たれましたとさ。ちゃんちゃん

因みに『平家物語』の中では、熊谷次郎直実の後の出家はこのシーンが原因だと述べられています。
これはあくまで『平家物語』における作り話であり、直実出家の真実はまた別のものにあるというのが定説ではありますが、
何はともあれ、この敦盛の最後という場面は
・子を思う親の気持ち
・助けたいと思っても助けられない無常感
・若いながらも武士として立派に振る舞う敦盛
この辺りが聞き手の感動を誘い、昔から今に至るまでも『平家物語』屈指の名シーンとして語り継がれています。

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