「形容詞的用法」に分類されるto不定詞には
a)関係詞節類似型とb)内容補足型
があると理解するといいと思います。
このa・bの名前は私が勝手にいま名づけましたが
分類としては適切だと思います。
a)は例えば
someone to help me
= someone who can help me
(主格の関係代名詞節に直せる)
a book to read
= a book that I can read / that one should read
(目的格の関係代名詞節に直せる)
a place to stay
= a place where I can stay
(関係副詞節に直せる)
b)はたとえば
ability to learn
decision to leave
chance to win
desire to help
power to destroy
とかです。
「内容補足」というのは例えば
decision(決定)という場合、当然その決めた内容があるはずです。
ability(能力)の場合も、ややこしい言い方すると
能力なんだから、それが何の能力でもないわけがありませんよね。何かの能力であるはずです。
つまり、単語の意味として、なにか"やること"を持っている名詞だということです。そして、その中身を補足する役割をto不定詞がしているんです。
抽象名詞を修飾する場合のto不定詞がこうなりやすいです。抽象名詞というのは形容詞や動詞から派生した名詞であることがほとんどなので。
decision to leave →decide to leaveすること
ability to learn→ able to learnなこと
というような感じで読んでしまうことが多いです。
ability 能力 だと少し説明がわかりにくかったけど
able 〜できる だと、当然ながら「なにができるのか」その内容があるのは理解できますよね。
ちなみに
元の動詞や形容詞に直せない抽象名詞もあります
to不定詞が絡むのものだと
例に挙げている"power" to destroyとか
to不定詞あんまり取らないものだとnewsとかfactとか
b)と対照的に、
a)は具体物を表す名詞につくto不定詞のことが多いのですが
「なりやすい」「のことが多い」ということで、あくまで傾向です。逆の場合もあります。
参考書の説明の①②はそれぞれ
a)の主格のやつと、関係副詞のやつになります
そして「to以下に名詞の欠落」が"ある"場合は、目的格のやつです。
social media to communicate〜 の場合
a)型では理解ができませんよね。
social mediaがcommunicateしているわけではないですからね。
b)型ではどうでしょう?
例えばabiltyやdecisionのように、その一単語だけでは内容の空欄がある表現ではないと思います。
social mediaという単語の意味の中に、なにか"やること"があるわけではない。
なのでa)b)両方で説明がつかないので、形容詞的用法のto不定詞で解釈することが適切ではないと考えることができます。