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塩酸にとける金属ととけない金属があることに疑問をもったSさんは、 T先生と次の会話をし、
実験を行った。
Sさん: 亜鉛と銅では、なぜ、亜鉛は塩酸にとけ、 銅は塩酸にとけないのでしょうか。
T先生: すばらしい問いですね。 亜鉛が塩酸にとけるとき、 亜鉛 Zn は あの反応により亜
鉛イオン Zn2+に変化しています。 一方、 亜鉛の表面では、塩酸の電離によって生じ
ている水素イオン H+ が、2H+ + 2e H2 の反応により水素 H2 に変化しています。
Sさん:亜鉛は、原子の状態からイオンに変化し、 水素は、イオンの状態から分子に変化して
いますね。 亜鉛が水素よりもイオンになりやすいということでしょうか。
T先生: よくわかりましたね。 逆に、 銅が塩酸にとけないということは、 銅が水素よりもイオ
ンになりにくいということなのです。
Sさん: 亜鉛が水素よりイオンになりやすく、 銅が水素よりイオンになりにくいということは、
亜鉛が銅よりもイオンになりやすいということですね。
T先生:そのとおりです。 ただ、 複数の金属について、 水溶液中でのイオンへのなりやすさを
比較したいのであれば、 別の方法でも調べることができます。 亜鉛と銅だけでなく、
他の金属もふくめて実験してみましょう。