枕草子の「虫は」の一文で、現代語訳は「蟻(あり)は、とても気に入らないのだが、身軽さは並外れてすごく、水の上などを、ひたすら歩きに歩き回るのは、趣がある。 」になります。
品詞分解すると、
1、ありー名詞
2、いとー副詞
3、にくけれー形容詞「にくし」のク活用已然形
4、ありくーカ行四段活用の動詞「歩く(ありく)」の連体形
5、こそー係助詞
になります。
【補足】
4の「ありく」はそのままで「動き回る」という意味がありますが、動詞の連用形に続いて「〜して回る、〜し続ける」という意味もあり、訳のときは「動き回る」「歩き回る」など「回る」を添えて訳すことが一般的です。
5の「こそ」は強意の係り結びで、係助詞が文中に用いられた場合は文末を特定の活用形で結ぶという法則のものです。「こそ」の場合は必ず結びが已然形になるので、「をかし」が「をかしけれ」というふうに已然形になっています。