PRO-VISION Ⅱ New (Lesson7)

12

2689

0

ゲスト

ゲスト

高校1年生

本文理解に必要な背景知識を頭に入れる。

コメント

コメントはまだありません。

ノートテキスト

ページ1:

Lesson 7 The Dark, Mysterious Universe Deep under the Ocean
【背景知識】
※※※これは本文の和訳ではありません! ※※※
『海底二万里』ジュール・ヴェルヌのSF小説
「しんかい6500」 水深6,500m まで潜航可能な有人潜水調査船 (manned submersible)
「しんかい12000」 水深12,000mまで潜航可能な次世代船 (2020年完成予定)
海の最深部は日本からも近いマリアナ海溝 (Mariana Trench)のチャレンジャー海淵で、
水深 10,911m と推定されている。 世界一高い山であるエベレストも沈むほど。 地球全
体の海の深さを平均すると、 平均の深さは、約3,800m。 富士山がすっぽり収まるほどの
深さ。また、海底は3000mから6000mの深さのところが最も広く、 全海洋の70%、地
球の全表面積のほぼ半分を占めている。
深海とは一般的に植物プランクトンが光合成できる限界とされている水深200m より深
いところのことで海の95%を占めている。 暗く、 低温で高圧の世界。
水圧は10mもぐるごとに1気圧 (atmosphere) ずつ増えるので、水深1,000mで約
101 気圧(100 気圧 +1気圧〔=大気圧〕)、1cm²に約100kgの力がかかる。 例えると、
指先(fingertip) に全方向から約100kg の力がかかるようなもの。
熱水噴出域とは火山活動によりプレートが生み出されているような場所にあり、熱水が噴
き出る噴出孔からは約400℃の熱水と共にメタンガス(methane)、硫化水素(hydrogen
sulfide)などが出ている。 人間にとっては有害な(lethal)化学物質が高濃度に存在し、高
温であるにもかかわらず、 多くの生物が生息しており、 深海の生物にとってのオアシス。

ページ2:

深海生物
デメニギス (barreleye)
体長 15cm。熱帯から温帯の水深400~800m に生息する頭部のみが透明になっている不
思議な深海魚。樽 (barrel) の形をした2つの緑色の目 (eye)は頭内部にあり、それが名
前の由来にもなっている。 暗い海底で上から差し込むわずかな光で獲物を捉え捕食するた
め、デメニギスの目は高感度カメラ (highly sensitive camera) のような性能を持つ。
デメニギスは餌 (prey) のすぐ下に生息しているため、ほとんどの場合、 その目は真上
を向いている。
キワ・ヒルスタ (Yeti crab )
海底火山(underwater volcano) の熱水噴出孔 (hydrothermal vent)付近に群生 (swarm)
している。十脚甲殻類で体の色は白い。 はさみも含め脚が多くの硬い毛 (stiff hair) で覆
われている。その見た目から"Yeti crab"(イエティ〔雪男〕 のカニ) あるいは "Yeti
lobster"と呼ばれる。 目は退化 (degenerate) し、膜のようなものが残っているだけで、
光には反応しない。 毛に覆われたはさみには菌を蓄えており、それが熱水噴出孔から噴き
出す有毒物質を解毒したり、 食料にしたりしていると考えられる。普段は藻類や小さな甲
殻類を食べている。
チューブワーム ( tubeworm)
和名: ハオリムシ (羽織虫)
体長は数十センチから大きいものだと2mにもなり、 深海の熱水噴出孔の付近に生息して
いる。口・消化管・肛門などの消化管等をもたず、硫黄酸化細菌(sulfur-oxidizing
bacteria)と共生している。管の先の赤い部分ハオリ (plume)から硫化水素
(hydrogen sulfide) 等を取り込み細菌に供給し、細菌は栄養素(nutrients) を供給し
ている。チューブワームは、硫黄酸化細菌の共生用に特殊化した器官を持ち、 植物が光合
成細菌を共生させて葉緑体にしたのと同じように、チューブワームは化学合成細菌を共生
させて生活している。
News