古文
高校生

古典Bの沙石集の問題です。

天徳の御歌合のとき、兼盛、忠見、ともに御随身にて。左右についてけり。初恋といふ題を<<給はり>>て、忠見、名歌読み出したりと思ひて、兼盛もいかでこれほどの歌よむべきとぞ思ひける。

この<<給はり>>は謙譲語で、
筆者→動作を受けている人 に言っているということは分かるのですが、なぜ動作を受けている人が<<帝>>になるのか分かりません。
解説おねがいします。

回答

こんにちは。

謙譲語が「動作を受けている人」に対する敬意を表す、というのはよく言う言い方なのですが、
実際には、もう少し幅を広げて「動作の対象にあたる人」に対する敬意を表す、と考えた方がよさそうです。

「動作の対象にあたる人」・・・つまり(よく英語で言うところの)「目的語」(あるいは補語?)にあたる人物であり、
「~に」「~を」が大半ですが、「~から」「~のもとへ・~のもとから」なども該当することになります。

「天徳の御歌合のとき、~」の一節では、
帝主催の「天徳の御歌合」において「(帝から)初恋という題を頂戴して(=給はりて)」という文脈ですので、
「動作の対象」(誰からお題を頂戴したか)は「帝(から)」であり、敬意の対象は「帝」ということになります。

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